あのあほたれ、川に入るなてなんべんもゆうたのに、入りよったんですわ。
あのあほたれ、なんべんもなんべんも、ゆうたのに、川には入るなゆうて。
あのあほたれ、入りよったんですわ、川に、この台風の朝に。
あのあほたれ、なにを想ってか、こんな台風の朝に川にひとりで、入りよったんですわ。
あのあほたれ、なにを考えとったんやろ、なんでよりにもよって川が荒れとるこないな朝に入りよったんかさっぱりわからんのですわ。
あのあほたれ、ほんま、なんでなんべんも、口が酸っぱァなるまであれほど川には入るなてゆうたのになんで、なんで、入りよったんやろ。
あのあほたれ、なんで聴かへんかったんやろ。
あのあほたれ、ほんま、あほ、あほがほんま、あほなことしてまいよってに、なんで、川に、川なんかに入らなあかんかってんやろ。
あのあほたれ、川にさえ入らなんだら、死なんですんだのに、いまも生きとったのに。
あのあほたれ、ほんま、なんでゆうこと聴かへんかってんや、あれだけ、あれだけゆうてて、こんな最期、こないな結果になるやなんて、あほですわ、ほんま。
あのあほたれ、なにを、なにを想って川に入りよったんやろ、なんか、なんや想うことでもあったんやろか。
あのあほたれ、われからむざむざと死にに逝きよったんや、なにが哀しいて、そないなことをせなならんかったんや。
あのあほたれ、なんやおかしいことを、そういやつい二三日前からゆうとったんですわ、なんや「だれか呼んどるんや」とか、「だれかが助けを求めとる」とか、そないなわけわからんことをゆうとった。
あのあほたれ、だれがそないなとこから呼んどるんや、だれを助けに行ったんや。
あのあほたれ、あのあほたれ・・・・・・ほんま。
おじさん、さっきからずっとゆうとるけど、いったいあのあほたれて、だれのことなんですか。
だれて、おまえ、わしの、わしの、たった一人のせがれのことや。
あのあほたれ・・・・・・死んでまいよったんですわ。
あのあほたれ、なんべんもなんべんも、ゆうたのに、川には入るなゆうて。
あのあほたれ、入りよったんですわ、川に、この台風の朝に。
あのあほたれ、なにを想ってか、こんな台風の朝に川にひとりで、入りよったんですわ。
あのあほたれ、なにを考えとったんやろ、なんでよりにもよって川が荒れとるこないな朝に入りよったんかさっぱりわからんのですわ。
あのあほたれ、ほんま、なんでなんべんも、口が酸っぱァなるまであれほど川には入るなてゆうたのになんで、なんで、入りよったんやろ。
あのあほたれ、なんで聴かへんかったんやろ。
あのあほたれ、ほんま、あほ、あほがほんま、あほなことしてまいよってに、なんで、川に、川なんかに入らなあかんかってんやろ。
あのあほたれ、川にさえ入らなんだら、死なんですんだのに、いまも生きとったのに。
あのあほたれ、ほんま、なんでゆうこと聴かへんかってんや、あれだけ、あれだけゆうてて、こんな最期、こないな結果になるやなんて、あほですわ、ほんま。
あのあほたれ、なにを、なにを想って川に入りよったんやろ、なんか、なんや想うことでもあったんやろか。
あのあほたれ、われからむざむざと死にに逝きよったんや、なにが哀しいて、そないなことをせなならんかったんや。
あのあほたれ、なんやおかしいことを、そういやつい二三日前からゆうとったんですわ、なんや「だれか呼んどるんや」とか、「だれかが助けを求めとる」とか、そないなわけわからんことをゆうとった。
あのあほたれ、だれがそないなとこから呼んどるんや、だれを助けに行ったんや。
あのあほたれ、あのあほたれ・・・・・・ほんま。
おじさん、さっきからずっとゆうとるけど、いったいあのあほたれて、だれのことなんですか。
だれて、おまえ、わしの、わしの、たった一人のせがれのことや。
あのあほたれ・・・・・・死んでまいよったんですわ。