あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

いしみつの歌

2017-10-29 20:40:24 | 
すべてが悲しいものに成り果ててゆく。
俺が悲しいものしか求めないばっかりに。
俺のすべてと俺以外のすべてが悲しいものへと成り果ててゆく。
俺が悲しいものだけに価値を置いたばっかりに。
俺はそれが、悲しい。
俺はそれが、罪しい。
罪しいとは、どうゆうことかとゆうと、俺にもそれが、わからない。
とにかく、俺にはそれが罪しいのよ。
後ろから読むと、いしみつ。
わかるかな、石が、光っとるねんよ。
硬い固い真っ黒な石が、すっごく、てらてらと、てらてらと、てらてらと、嗚呼、彼の目、いしみつって、ゆうやつ、やってんや。
俺を見てる。 
それで、愛することに、なるんやろ?
俺は、まだまだ壊れてゆけるからね。
期待していてくれ。
なにからなにまで、悲しい。
本当だよ。
信じていてくれ。
いしみっつ置いて、もう帰ってくれ。
おまえのなにからなにまで、悲しいからいとおしい。
おまえに見詰められたまま死ぬのんは、いと惜しい。
精々、種が絶えるまで生きて、死んでくれ。 
おい、なかになにがみえる。
おまえのすべては……
真っ暗なんだ。
愛しているよ。
















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