あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

エリアの預言

2018-01-07 13:39:43 | 随筆(小説)
おまえらもほんま発狂してるよな。
諦めてんねやろ?
世界が滅亡してゆくことに。
生きてて楽しいか?
生きてて幸福を感じるか?
それは俺の台詞だよ。
生きてても楽しくもないし、幸福なんて感じられることもないから人類滅亡するゆうてんのにおまえは未だに植物中心の食事を選択できないでいる。
それだのに、俺に対し、差別言葉ばっかりゆうてくるおまえは何を遣りたいんだ。
おまえが苦しい社畜で居続けているのは、おまえが苦しい家畜を殺し続けて食べているからじゃないのか?
調子のええ虫のええことばっかりほざくなよ。
なんで俺の警告をみんなみんな無視するんだ。
無視するなら、せめてこう言い残してくれ。
「俺は好きで苦しんでいる。俺は未来に家畜のように拷問を受けて殺される覚悟で食べ続けている。人類が植物中心の食事を選択せずに地球が滅亡しようと全く構わない」と。
そしたら俺の気も晴れるよ。
俺が毎日苦しいのは、人々が「自分は苦しみたくない。自分は家畜のように拷問を受けて殺されたくはない。地球が滅亡するのは嫌だ」と言いながら植物中心の食事を選択しようともしないことなんだよ。
お子ちゃまか、お前らは。
お前らは赤ちゃんなのか。
間違いなく、そんなに虫の良いことを言えるということは、お前らは赤ちゃんだ。
だから俺は毎日、毎日、赤ちゃんたちに対して、憤怒しているということになる。
だので、俺はとうとう、発狂してしまったようだ。
発狂しないために、賢者は瞑想を心掛けているのではあるまいか。
まず、呼吸というものに、集中しよう。
嗚呼ああああああああああっ、嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼オア愛っっっ。俺は呼吸しているのか?
何故、俺は呼吸しているのか。苦しい。俺は呼吸している。苦しい。俺の動悸が激しくなってくる。俺は俺のなかの神を感じるほど俺は苦しくなってどうすればいいのかわからなくなるるるるるるるるる、はらわたが、煮えている。俺のはらわたが、俺の頭蓋鍋🍲のなかで、ぐつぐつと煮えて、もう使い物にならない。俺が俺の煮えたはらわたを喰うたところで、俺のはらわたがないからこれを消化することもできず、俺の内部で腐敗して、その腐敗した俺のはらわたを俺の身体が喰うて、俺がますます腐り果ててワヤになるだけ。だから、このはらわたをどうすればええかを俺は考えなくてはならないので考えたら、一つは下水に流すという選択がある。俺の総ての呪いの念の詰まったはらわたを、下水に流すとどうなるか?下水はやがて、浄水され、川に流れ、海に流れ、海の水はやがて蒸発して雲を作り、雨や雪となって森林、水源林に降り注ぎ、そして地表に流れ地下に浸み込んだりしながら川に流れてその水がダムや湖に溜められ、浄水され、人類の飲料水として人類の体内に吸収される。ということは、俺の総ての呪いの念が、人類総ての体内に吸収され、人類総てが、俺の総ての呪いの念を吸収してしまった瞬間に、はらわたが煮えくり返りそうな呪いの念に絶えず苦しめられてそのうち発狂し、人類は自分の頭蓋鍋🍲で煮た自分のはらわたを、これを一体どうすればええのかと苦心して世界を睨み付けたあげく、やはり、下水に流すことを選択する。と、どうなるか?下水はやがて、浄水され、川に流れ、海に流れ、海の水はやがて蒸発して雲を作り、雨や雪となって森林、水源林に降り注ぎ、そして地表に流れ地下に浸み込んだりしながら川に流れてその水がダムや湖に溜められ、浄水され、人類の飲料水として人類の体内に吸収される。すると、どうなるか?人類は俺の総ての呪いの念を己れの体内に吸収し、人類のはらわたは瞬時、煮え繰り返る。人類は、我が頭蓋鍋🍲のなかで煮込んだ我がはらわたを、見詰めている。これを、俺はどうするべきか?一つは、下水に流すという選択がある。しかし、おい、ええ加減にせえ。なんでその選択しかないんや。なんでその選択を繰り返してくる必要があったのであろうか?それは一つ、人間が、阿呆やから。それは一つ、人間が赤ちゃん並みに、幼稚であるから。俺たちは、もう散々、同じことを繰り返してきた。自分のはらわたを、自分の頭蓋鍋で煮て、延々とそのはらわたを、自分のなかに吸収してきたじゃあ、ないですか。ただ、同じことを繰り返してきたが、見ての通り、俺たちは、未だに赤ちゃんだ。よく考えてみよう。下水に流す。それは一番楽な方法だからだ。人類の選択する一番楽な方法は人類を成長させなかった。俺たちは、これ以上、この絶望に暮れる地獄の負の連鎖を繰り返すなら滅ぼされる運命にある、まあそういうことであろう。この世界は、最早、観るに堪えない世界だ。流れ作業を延々とさせるために、俺はこの長編小説を、書き始めたわけじゃない。なんでこんな小説になってきてんねやろ?まるで人類のほとんどが、機械のように自分で物を考えたり、自分で善悪を追求したりせずに、人間を真に幸福にさせない大衆の固定観念に洗脳されて人類が利己主義であることを肯定しながら生きている。(例えば肉食は世界が弱肉強食の世界であるから当然だという諦めの観念など)戦争や原発には反対するのに、死刑制度や堕胎や畜産業の大量生産などの大量殺戮には無関心の人々が何故これほど多いのか。この小説の作者は俺なのだから、俺の小説世界のなかの人類を救えるのは俺だけである。そうだ、救世主メシアを、この腐敗してしまった俺の小説世界地上に、降り立たせよう。
名前は、「エリア」。彼は、神の独り子(ひとりご)である。

そうして、この地上に、人類を救うため、エリアは打ち堕とされた。
エリアは、すくすくと元気に成長していき、やがて30歳のときに、洗礼を受け、人類を救うためにどのような受難をも堪えることを神に誓った。
神は、エリアに預言を与えた。
「御前は人類が、自らのはらわたを、自らの頭蓋鍋のなかで煮込み、それをまたしても下水に流して、それを吸収する。という地獄の連鎖を絶つための、新たなる選択を人類に我が身を犠牲にし、与えることができるだろう。それは、近いうちに与えられる御前の血と肉による選択である。」
エリアは、光る雲の透きまにそれを見、恍惚なる喜びと共に、貧血を起こすほどの絶望の想いにいだかれた。
エリアはそれでも、神に感謝の祈りを捧げました。
「あなたのみこころのままに、わたしは、生贄の仔羊となります。わたしはどのように残酷に殺されても構いません。あなたのみこころの通りに、わたしが殺されるように」
エリアはこのとき、恍惚なる絶望の喜びに、一瞬、昇天しかけたが、頭をぶんぶんと振り、「いけない、いけない」と言って、ちょっと携帯で検索しました。
[はらわた 頭蓋鍋 選択]で検索してみましたが、そこに、エリアの求める答えは見付かりませんでした。
エリアは、絶望に喘ぎました。
悲しくて、涙を流しました。
すると、その涙が、金になり、エリアは泣きながらその金を、質屋に売りに行き、生活費を得ました。
エリアは、その足で居酒屋へ赴き、カウンター席で酒をあおりました。
そして、怒った酒と、剣を持ち、戦いました。
エリアの剣は、一升瓶を真っぷたつにかち割りました。
エリアは勝利の喜びを、神に伝えるため、砂漠へと走りました。
エリアは何度もつんのめって、顔を砂のなかに埋めて砂を噛みました。
砂を飲み込むと、エリアのはらわたは、とても痛みました。
エリアのはらわたは、憤激しました。
そして、エリアに向かってこう叫びました。
「あなたは何を遣っているのか。あなたが飲み込んだ砂のために、わたしというはらわたは気が狂いそうなほど苦しめられているのである。あなたはその因果によって、あなたの尻の穴も苦しみ、血を観るにふさわしい。あなたの尻の穴が血を見るとき、あなたも真に己れの血を見るであろう」
エリアは、自分のはらわたによる預言を受け、その身と、心とを震わした。
そして、砂を自分は食べるつもりではなかったのだが、こけた勢いで吃驚して、つい飲み込んでしまったのだと言い訳をしたかったが、言い訳をしたところでなんになろう。と想ったので、黙って、砂漠を歩き続けた。
そうして、何日と、エリアは、歩き続けた。
エリアは、滝のような汗を身体中から流し、尻の穴の痛みに堪えた。
そして、エリアはその血を、見た。
預言が真に成就したことを、エリアは神に伝えた。
そして砂漠に倒れ、エリアは続けて神に言った。
「主よ、もうこれ以上、わたしは歩けません。どうか水と食料とを、わたしにお与えください。そして、光があまりに眩しく、目が焼けついて痛くてしかたありません。どうかわたしに身を休める日陰をお与えください。」
すると、見よ。エリアの目の前に、禿鷹が一羽飛んできて、エリアの前に、食べ物なるものを放った。
エリアはそれを見た。
それは見たところ、人間の手のひらであった。
エリアは、神にまた言った。
「天におられますわたしの真の父よ、わたしは人間を食べたくはありません。どうかほかの食べ物をわたしにお与えください。」
すると、見よ。またもや一羽の大きな禿鷹が飛んできて、エリアの目の前に食べ物を放り去って行った。
それは見たところ、どうやら人間の足の先であった。
エリアは、またも神に言った。
「わたしの愛するわたしのたった一人の真の肉親よ、わたしは人間を食べることはできません。どうかほかの食べ物をわたしに食べさせてください。」
すると、見よ。
先程の禿鷹がエリアの前に降り立ち、食べ物をその前に投げつけて鳴いた。
それは見たところ、人間の頭部であった。
エリアは深い悲しみのあまり、咽び泣いた。
すると、神の声が天から響き渡った。
「エリアよ。なぜ御前は泣いているのか。御前はなぜわたしの与えた食べ物を食べないのか。よく見よ。それは、御前の食べられるものである。」
エリアは神の言う通りに、目の前にあるその死体を見詰めた。
すると、見よ。
それまでは自分以外の人間の死体に見えたそれらが、このとき、自分自身の死体であることに気付いたのであった。
エリアは、生唾を喉を鳴らせて飲み込むと、自分の頭部に齧りつき、一心不乱に貪るように食べた。
自分の肉と血によって、エリアの肉体は満たされたように想われた。
しかし、心には、空虚さが満たし、エリアは、途端、不安と恐怖に支配され心を震わした。
エリアはやがて、自分自身に対する寒気を感じ、自分がいつ、自分を殺したかを想いだそうとした。
それは自分が、自分を食べたときであったか。
それとも自分が、自分に食べられたときであったか。
自分を食べたのも自分であれば、食べられたのも自分である。
エリアのはらわたは、憤怒、悲しみ、苦痛、恐怖、不安、絶望、虚無、怨嗟、孤独、それらが自分の死体とどろどろになって、自分の体内に吸収されてゆく感覚のなか、気が狂いそうなほどのた打ち回った。
エリアのはらわたは、発狂し、エリアに預言した。
「十本の、造花、くるくるする、穴の星、点滅す、奇数、姦陰、リック、リック、リック」
己れのはらわたの預言に、エリアは戦慄した。
全く、意味を解せなかったのである。
取り敢えず、エリアは無性に、かんいんしたくなったので、往来へ戻り、かんいんするため、エリアのこれまでほとんど客足のなかったが意地だけで独りで営んできたエリア輸入雑貨店を閑院した。
しかし、念のため、エリアは「閑院」について検索してみると、これが、エリアの勝手に想い込んでいた遣っていた店を閉店するという意味では全くなかったのでエリアは愕然とした。
エリアは、四畳半のマイルームのなかで、布団に横になり、枕は涙でどぼどぼになるほど泣き濡れた。
一体、人類が我がはらわたの煮込んだ我が頭蓋鍋の、その使い道、使い物にならないどころか、呪いの念の詰まったはらわた煮込み頭蓋鍋を、どうしたらいいのか?そのもう一つの選択。
わたしがその選択をし、その選択を人類に与えると神はわたしに預言した。
わたしだけが人類を救うことができると神はわたしに預言した。
エリアは、そういえば、と想いだした。
先程食べた、我が頭蓋内部、あのわたしの頭蓋内に、あったものとは果して我が煮込まれたはらわたであったのではないか?
あのわたしの頭蓋内部は、わたしのはらわたが煮込まれて既に出来上がっていたわたしの頭蓋はらわた煮込み鍋であったのではないだろうか。
エリアは、激しく吐き気を催したが、ここで嘔吐した場合、その自分の頭蓋はらわた煮込み鍋のなかの総ての呪いの念が、人類の飲料水となり人類が吸収することになる。
いや、例え、排水に流さなくとも、燃やしたり埋めたりしたところで気体となり、人類はその気体となった我が頭蓋はらわた煮込み鍋の総ての呪いの念を吸収するであろう。
しかし、待てよ?わたしが、食べた、わたしのはらわた煮込み頭蓋鍋を、わたしは近いうちには排泄せねばなるまい。
っと、ということは、どうしたって、わたしの食べた、我が頭蓋はらわた煮込み鍋の総ての呪いの念を、人類は吸収する羽目になるでやんけざんすばいじゃんけだすがなですよなあっ。
エリアは、失神しかけるほどの衝撃を受け、自分の冒してしまった過ちを、脳内頭蓋鍋のなかで、繰り返し反芻した。
エリアは、あの時、何故、何故、わたしはその食べ物を、わたし自身と見ながらも食べてしまったのかあっ。と想って。
コケプッシャアッパリシャロメンッッッ。とエリアは、つい、自分でも意味の解せぬ言語をつい心の底から叫んでしまったのであった。
エリアは、こうして、半狂乱に一時期陥ったが、後に、エリアの預言の全ては成就し、真の神の子エリアの預言として、現代にも聖なる異端書として語り継がれていると言われている。

だが、エリアが命を懸けて人類に残した選択とは、一体、なんであったのか。
人類は未だにその暗喩を紐解くことに難渋し、人類がエリアの導いた道を選ばないならば、すべては、我が煮込まれ続けたるはらわた煮込み頭蓋鍋の呪いによって、あまねく滅び行かんとするとエリアは預言し、約三千年前に、死ぬことによって、全てを成就した真の神の子、エリア。
我らの真の救い主よ。

そう最後に記し、神はこの六億年くらいかけて紡ぎ続けてきた長編小説を書き終え、ペンを置いた。
そして、深い深い眠りに神は就いた。





















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