なごやんのBCL史(87)豊かな内陸の小国 | (新)なごやん

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名古屋からJリーグ アルビレックス新潟に熱い思いを送ります。旺盛な好奇心そのままに、アルビネタに留まらず、鉄道、芸術、SWL(短波・海外放送受信)、昆虫、等々、思いつくまま書いていきます。
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【背景】

 ベルギー、オランダ、ルクセンブルクを合わせ、「ベネルクス三国」と呼ばれますが、その中で最小面積の国がルクセンブルクです。

 ただ、国民の経済水準は高く、北欧のような「福祉国家」ではないものの、社会保障制度もかなりゆきとどいています。ルクセンブルクは移民に寛容な国でもあるため、移民した人が母国から親族を呼び寄せたりすることもあるようで、今後、今の水準で推移するかどうかは予断を許さないようであるとも言われます。

ルクセンブルクの位置

 

 もともと農業国でしたが、戦後は製造業も発展してきています。ドイツの陶器メーカーヴィルロイ&ボッホの窯も持っています。

ルクセンブルク製(Villeroy & Boch)カップ&ソーサーとエッグスタンド

 

 小さい国ながら観光スポットもたくさんあります。

 

 ノートルダム大聖堂はその代表でしょう。

絵葉書

 

 その他にもたくさんの見どころがあります。

絵葉書

 

 私は一度だけ仕事でルクセンブルクを訪れたことがありますが、丘あり谷ありと起伏に富んでいました。

 

 興味を持ったのはルクセンブルクで使われることばです。公用語としてはルクセンブルク語(レッツェブェルゲッシュ)、ドイツ語フランス語がありますが、政府刊行物等の多くはフランス語またはドイツ語で書かれています。冊子によっては片方からはフランス語で書かれ、上下ひっくり返して反対側からはドイツ語で書かれたりしています。(JR東海の新幹線ミニ時刻表みたいなものです。)

 

 一般の人たちが日常話すことばはレッツェブェルゲッシュが多いようです。とは言え、周辺諸国から働きに来ている人も多いため、この国で日常最も多く話される言葉がレッツェブェルゲッシュであるかどうかはわかりません。

 

 私は仕事の合間を縫って本屋巡りをし、こんな書籍を買ってきました。(私の自分への土産は大抵その国でしか入手できないような書籍、辞書、地図帳、歌集、時に陶器です。)

 レッツェブェルゲッシュはドイツ語に近いことばで、そのため、時にドイツ語とこんがらがります。

書籍いろいろ

 

【ラジオ・ルクセンブルク】

 この国にはラジオ・ルクセンブルクという放送局があります。

 ヨーロッパでは商業放送は一般的ではないのですが、この放送局は「RTL(Radio Télévision Luxembourg)グループ」と呼ばれる大きなメディアグループが所有している商業放送です。

 

 戦前、そして戦後しばらくの間、主に英国に向けて英語のコマーシャル放送を行っていました。当時の英国では商業放送(民間放送)は非合法で、BBCだけがありました。そこで、他国から英国に向けて商業放送を行ったのです。「海賊放送」と呼ばれる放送局のひとつです。

 

 1970年代になり、英国で民間放送が認められるようになりましたが、それでも、ラジオ・ルクセンブルクは大きな出力で国外へ向けて放送を行っています。

 

 エンターテインメント主体で、若い人には人気があるようです。

 

 英語だけではなく、ヨーロッパの多言語で放送していて、ルクセンブルクという地理的条件から、まるで国際放送と言ってもよいほどあちこちの国で聴くことができます。短波もありますし、中波の出力1,200KW は強力です。

 

 1980年代の私の経験ではフランス語放送が最も良好に聞こえました。

 

 受信報告に対してはカードが葉書でパラッと送られてきただけで、「qsl」とはなっているものの、周波数、ロケーションなど基本事項が何も書かれていませんでした。宛先だけです!

QSLカード

 

 もう少しまともな受信証を発行しているはずですが、残念ながら私は持っていません。

 

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