PBは世界の常識という高橋洋一 | ずるずると道・郷・話を愛でる

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房総半島から栃木県北部を中心として、
街と街を結ぶ県道・国道・峠道を巡回しながら、
持続可能で成長する日本の未来の為に成すべき事を考えます。
日々の個人的な興味について書くこともあります。

統計とは、こまごましたものをうまく集計して全体の動きを見せるものであるが、集計する段において悪意が存在する(都合よく見せる)とそれはとんでもないミスリードになる。都構想のときのタウンミーティングで示された維新の教育の投資のグラフなど、印象を変える方法をとられることもある。上記のものは、統計の方法を変えただけでなく「その他」という説明も何にもない項目で最近と昔の統計に差をつけるというとんでもないことをやらかしているのだ(自民党広報のツイートに物申す~みんなこのインチキに気付いてくれ~)。もはや、誠実とか恥とかそういう概念は消え失せたのか。

 

 

高橋洋一、B層の頂点「安倍晋三」が意見を聞く人間の一人である。

 

この人のしゃべり方は不快だ。

 

そうはっきりこのブログでも述べた。それは理屈ではなく、人の話を聞かない。自分の成果にすぐしたがる。都合のいいことはごまかして話をすり替える。これが人と話をするペースの1.5倍ぐらいで繰り広げられるので、話をしていたり、租借しながら聞こうとすると表面上は良さそうな話をしていても、直感的にだまされた感の実が残り不快になるのだ。その実、良さそうな話のふりかけの下には、おかしな思想がこんもりと積み重なっているのだ。

 

口ばうまい系の、橋下徹、小池百合子、あたりは、もうすこし不快感を分散させるということで一枚上なのかもしれない。安倍晋三も、幼稚なところを見せてしまうところが多いのがあれだが、おそらくプライベートな場で話をするととてつもなく魅力的な話っぷりなんだろう。何でもやってあげます、的な。

 

それでもいいことも言っているから聞いておくかぁ。

 

などと暢気に構えていると、いつまでたってもできそうでできないデフレ脱却はいつまでたっても訪れない。大勝が予想されてしまっている自民党であるが、こんな人間のことを聞いている、事になっており、それを放置している段階で小手先の政策が何であろうが、やりたいことは緊縮財政しかありえないのである。

 

高橋洋一(嘉悦大)?認証済みアカウント @YoichiTakahashi 

財政再建というのは債務残高対GDP比が発散しないようにするためで、これはプライマリー収支が均衡と、 数学的にはニアリーイコール。小泉・安倍政権の時、PBは▲28→▲6。ほぼ財政再建ですな。PBで見るのは世界の常識 
https://twitter.com/YoichiTakahashi/status/365470728583258115

 

債務残高対GDP比が発散しないように と

プライマリー収支が均衡とが、

 数学的にはニアリーイコール

 

こんなことをサラッと言ってしまって、PB万歳!といっている口なのである。

 

何の意味でニアリーイコールなのかは言わない。だって、難しい数理理論なんだもん、オレが馬鹿にわかりやすく事実だけを伝えればええ念!

 

考え方が数理モデルに頼りすぎ、それが現実に起こっていくメカニズムを端折りすぎているがゆえに、

無限遠まで時間を飛ばせばイコールだよねー、といっているだけに過ぎないのだ。数理モデルに落とせればそれでOKっという主流派経済学のドグマにどっぷりはまっていて、現実との乖離を無意識的にそぎ落としてしまう考えの持ち主である。

 

馬鹿は黙っとれ。俺は世の中のことを(数理モデルで)超超理解しとるんだぜ。

馬鹿な大衆をオレらがありがたく導いてるのだから、黙って聞いとけ!東大数学科出身で財務省だ、まいったか。そんな感じではないだろうか。

 

PBで見るのは世界の常識 

 

黙って聞いていて世の中の空気が暴走ととめにくくなるほどおかしくなったことは、大衆にされた我々はよく知っておくべきである。

世界の常識とはどこの世界なのか。エリートの中の世界の常識なのだろう。

 

コアとなる考え方を(本人が修正していないので)うかがい知れる掲示板の発言があった。

537 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん ▼ 2017/10/09(月) 12:42:43.64 ID:yYF+5OWe 
相変わらず分かってない奴がいるけど、財政再建の為の増税とか、消費税ですら2013年が初。 財政再建とか、プライマリーバランスとか言い出した小泉政権下で洋一らが始めたことであって、 それ以前の消費税増税の目的は直間比率の是正なんだが。 

次の10%への引き上げも、洋一らがおっぱじめたプライマリーバランスが意識されての話なんだがね。 洋一は財務省がーとかいうお笑いをよく叫んでるけど、財政再建の増税は洋一が張本人だぜ。 
いまだに高橋洋一マンセーしてるリフレガイジは五万回ぐらい死んどけwww

 

 

高橋節とそれをけん制する藤井参与の奮闘ぶりが面白いという噂の動画であるが、司会者の安倍信者っぷりに閉口してみていなかったが、どうだろう(まだみてない)。

冒頭に行っている発言がどこまで本気なのか、そして、水島司会者がこの人にぞっこんな感じと、具体的なやり方がそれに伴っているかを確認いただきたい。

 

高橋が反省を明確に表明しない限りは、財政出動のネタはリップサービスに過ぎない。PB近郊の中だけで行う範囲のちっちゃなものしか想定していないのだ。

 

大嘘解散の衆院選-嘘が嘘を呼ぶ-「コテヤン基地」

このブログやリブログ先で指摘しているように、PB=プライマリーバランス至上主義は日本の政界を席巻しており、どこを支援してもほぼ地獄いきという選挙は、現状の言論空間の絶望的状況をリアルに表しているのではないだろうか。今度の総選挙どうする?どうしようもない!といってしまう状況である。このことを臥薪嘗胆にできるか、ですかな・・。

 

そういえば、最近テレビの露出の多いこの人も勘違いしまくったことを偉そうに言う口だ。

 

三浦瑠麗 Lully MIURA? @lullymiura 

政局が混沌とし、選択肢が無茶苦茶である中、細かい政策批判にどれだけの意味があるか悩ましいが、 
これだけは譲れない点なのは、イノベーションや経済成長の主体は民間であるということ。政府には 
環境整備≒減税と規制緩和、しかやれることはない。 
https://twitter.com/lullymiura/statuses/917008033787420674

 

環境整備しかやれることはない、というのは正しいが、それがまた

(政府の)環境整備ニアリーイコール減税と規制緩和

といってしまうあたり、本当に、

 

時間軸のある、人間が活動している日本の、世界の、歴史

 

を、学んでいるのかと疑ってしまう。

 

 

この本で喝破されているように、イノベーションに必要なのは、それを作り出すための技術的経験的蓄積を行うための継続と結合ができる環境である。継続的に研究する資金を出す政府機関だったり、それを受けて研究を行う大学だったり複合大企業であったり、するわけだ。

人の成果を横取りして体よくカネを稼ぐことぐらいしか、政府や大企業の継続的な支援がないところのベンチャーにはできないだろう。あるいはベンチャーが大企業になって、そのような環境を作るか、である。

 

勉強してそうで実は肝心なところを見ていない典型的なエリートであろう。誰か彼女に現実に起こっていることを教えてあげてくれ。聞くかどうかはわからんが。高橋・・は、きかんだろうなぁ。ああー俺、それ昔から言っている!とか言って。