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夜明けの晩を 照らす闇 (解説更新)

2017-08-18 18:36:22 | 48音~ヨハネ~いろはうた


よあけのはんを てらすやみ  夜明けの晩を 照らす闇
さわめくそこに うかふまゆ  ざわめく底に 浮かぶ繭
おりなせるゐき ほとひたち  織り為せる閾 程日経ち
えもしれぬいろ つねへゑむ  えも知れぬ色 常へ笑む
 
   



































解説

よあけのはんを てらすやみ  夜明けの晩を 照らす闇
さわめくそこに うかふまゆ  ざわめく底に 浮かぶ繭
おりなせるゐき ほとひたち  織り為せる閾 程日経ち(日立) 
えもしれぬいろ つねへゑむ  えも知れぬ色 常へ笑む  

解説 いき ゐき:閾…ある刺激の出現・消失,または二つの同種刺激間の違いが感じられるか感じられないかの境目。また,その境目の刺激の強さ(閾値)。→ 刺激閾・弁別閾敷居。/敷居。ほど:程…ちょうどよい程度。適度。「日経ち」に「日立」があり「音」が在ります。
これは、「カゴメ歌」を題材にしています。繭=地球を揶揄していると解釈すると面白く、例えば地球表面には沢山の様々なものが覆っています。雲や地磁気、大気層も覆うものの繭の一つと解釈できます。送電網を伝う電気やネットなど人工的な見えない交差し飛び交う光線とイメージするのも面白いです。ある本に書かれていた事で、なにか生物が居ればその生物種に一種類の、一つの種族に一つのグリッドワークが地球を覆うのだそうです。光の繊維で編み上げられたグリッドワークです。地球を覆うこの見えない織物無しに、どんな出会いも無しえないのだそうです。例えばこの広大な地球の上の世に、既に雌雄2匹しか残っていない絶滅寸前の昆虫がいたとして、しかしこの見えない光の織物、グリッドワークをつたいその機能により間違いなく最短距離で出会うのだそうです。子孫を残すために。粘菌のコンピュータのような驚異的な成長システムとその姿を思い出すものがあります。一種族に一つのグリッドワークが存在し、これの消滅がその種族の絶滅を意味し、もし最後の2匹でも在ればこれは出現を継続するが、最後の1匹となった時点でこの種族の織物は消滅し、それがその種の絶滅となるというのです。まさに生命の命綱です。神社にその集散する光の束の交点で人体の宇宙ステーションのような、このグリッドワークを支える重要な役割を感じています。これを読んだときこれは同じことが人同士が出会う事にも言えるのを直観的に感じました。この交点で出会うのだなと。そこにそれら生物ごとに固有の出来る模様が特徴的にあり、人類種の作るこの光の織物の模様は麻の葉模様なのだと言われることに、深く感じるものがあるのでした。この光の織物の中で、出会うべきもの同士が(敵同士でも)その機能により実際に出会うよりも前に見えない世界でその存在を知り合っていると。その光の繊維で繋がっていると。そんな繭の中で、私たちは時間を与えられて、その出会いと離合の中で様々な経験をして何かを育んでいる様相を感じるのです。人の心の深奥に大我があるように、地球を小我のクラウド(雲)が覆っていて、この我の層も我のグリッドが存在しあると感じられ、やはりグリッドワークを作り人の我が無数にあろうとそれは結局一つしかなく、その層と離れていて影響を受けない我の無い人や、どっぷり我のグリッドに入り込み我を育んでいる人がまたいて、結果、地球は我のグリッドワークに完全に覆われてしまうのか、心の深奥の光のグリッドワークを構築する事が出来るのか、その繭からどんな色のどんな笑顔を見せ何が出てくるのか、末法の世で小我の体現:蛾が出てくるのか大我の体現:ちょうちょう・超蝶、が出てくるのかと良く言われる人類変態の話が出ているいろはうたでした。最後に「常へ笑む」とある事から、その笑顔は、永遠のものとなる、という事で、もし蛾と出てきたなら未来永劫、我の位置が確定し、超蝶と出て来たならその笑顔も、えも言われぬ色=美しさ、でまた、その超蝶がまとうその色=色即是空の意味の色=識=顕現の世、認識の世・現れの世界での出現する素晴らしい世界もまた未来永劫のものである、と畏れ多いトコトワ:常永久、ミロク千年の世の話で結ばれています。

      
このブログの背景紙の模様がそれですが、綺麗な織物の写真で麻の葉模様https://goo.gl/KT61VD

付記

昔見た幻視で、星も無い、宇宙深淵の扉が開いた時、ただ闇が広がっているだけなのに、眩しく輝くような闇だったのです。この夢を思い出しながら、夜の暗さをも明るいと感じさせる神闇に地球が包まれる晒される情景を出そうとやりました。
夜に隠れていられた有象無象もすべてを照らす闇です。比較によって感じられる感覚の明暗の、ではない。影を生まない光りとは闇だったかな。
なにげに「暗黒の~日間」の事が出ているでしょうか。

必要なだけの時間が経って、与えられて、そこから羽化し出てくるものは蛾か蝶か、何が笑っているか、。
相容れない対象がある事で認識が出来、その縦横織り為された陰陽の接点で存在でき、その差異、違いがある事で愉しみ、その境界で、その刺激のお陰で、成長してきた私たちがいよいよクライマックスに突入(と出したくて嫁中と誤打して出て来たこの字も意味ありの字ですね)といった様が。

3666→1999
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