蒸し暑い天気のなか、またえらく熱いタイトルですが、

コンクール受ける、受験する生徒さんに伝えたいこと

「1番で受かる、受からなかったら審査員が叩かれる」くらい自信持てるくらいまで練習して、やっと受かるくらいなものだと思って欲しい。落ちたら運が悪かったではなくて、ギリギリのラインで受かるくらいの練習しかしなかったから、【運によって落とされた】のだと思って欲しい。

偉そうで厳しい言葉というのは承知ですが、私の生徒さんへはいつもそれ伝えています。

音楽家を目指す子やそのご家庭で、受験やコンクールだからお客さんからお金取ってないし落ちたら落ちたでまた他のを受ければいっか、今回は審査員と相性が合わなかったんだろう、縁がなかった、第一志望の音大行けなくても音楽の道選べるくらいにしておこう、くらいの意気込みで取り組む、取り組ませる親御さんが最近は多いようです。

お客さんからお金取っとろうが取ってなかろうが、その曲を弾くにあたって完璧にしたいなって思う精神がないと音楽家は難しいと思います。

何が正しいかは一概には言えませんが、最近は正直、悔しい思いや悔しさから立ち上がるということを経験させたがらない親御さんが多いと感じます。

バイオリンは優雅な世界に見えますが、白鳥のようなものです。
水面下では足を泥まみれにしながら、孤独に練習したり、こだわりの強い仲間同士でぶつかり合ったり、コンクールで競い合ったり、時にはお客さんから批判されたり、少々悔しい思いをすることがないと、プロの演奏家にはなれないと思います。

私自身、悔しいことが何度もあったからこそ、「絶対ダントツ1番で受かるくらいの気迫と自信でいかないと、私は本番でちっともうまくいかない」ということに気づきました。 
その時の練習の仕方は、コンクールを卒業してコンサート中心になった今でも役に立っています。

うまくいかなかった時のために精神的な逃げ道を作ることも大切ですし親御さんのサポートも必要です。でも、プロになった時、自分がコンサートで思うようにいかなかった理由を、ホールのせいにしたり共演者のせいにしたりする演奏家にはなってほしくなくて、全て自分で受け止めてすぐ立ち上がって、次の演奏会へのバネにする、そんな演奏家になって欲しい。

私自身も、先生の仕事が多くなって頭でっかちにならないよう、学生コンクール時代を思い出しながら、当時の自分に恥じないようにしなくちゃなと思います。

来週からは今月2回目の東京出張です!! 
今回は7/29のコンサートのリハーサル2回とその合間にレッスンをするために行きます。

東京の皆さんにお会いするのを、楽しみにしています




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