■参考:平成31年度最近6年間神奈川県公立高校入試問題/東京学参
自学習ができる子たちは「復習したいところから始めよう!」と指示を出せば、教科書を読み返したり、問題集を解き直したりしますので、ある程度復習ができたらテストなどで確認すればOKですが、指示待ちに慣れてしまったり、定期テストが終わる度に忘れていったりしている生徒は何から勉強したらよいか分からないことが非常に多いです。
そこで、どこから勉強を始めればよいか参考になりそうな資料を作ってみました。こういうのって、似たようなものはあるんですが、見やすくないし、作り直すのも時間が掛かります。教材会社や模試の会社の人に、受験勉強の参考になるような資料を作って欲しいと思います。
さて、こうして表にしてみると神奈川県が好んで出している単元がよく分かります。何から復習したらよいか分からないなら、【物理】【化学】【生物】【地理】の1位の単元を勉強すれば良いと思います。特に物理の「電流(電力・熱量・静電気、放電を含む)」と地学の「天気の変化」は10年連続で出題されているのだから、この夏に復習しても損はしないでしょう。
また、勉強するならどんな問題集がよいでしょうか。塾なら専用教材を使って、基礎・基本を丁寧に復習しますが、市販にもお気に入りの教材があります。それは「高校入試虎の巻」という問題集です。
※31年度版は作成中だそうです。(版元のHPを確認しました)
中身は高校入試の過去問が各科目とも単元別に編集されています。苦手な単元だけ集中的に勉強したいときに私はとても重宝しています。まず、この問題集を解いて間違えたところや、うろ覚えだった問題をチェックします。その後、その問題の単元を基礎・基本から丁寧に復習します。入試問題である以上、基礎・基本が多少頭に入っていないと、問題を解き進めるのは難しいかもしれません。
中3生にとって9月にある定期テストを睨みながら、中学1・2年の単元を復習するのは容易ではありません。だけど目指している学校があるなら、この夏休みが勉強する絶好の機会です。夏休みに入る前に、何から勉強を始めるかしっかり計画を練ると良いでしょう。