第9回大阪国際室内楽コンクール 第2部門(管楽合奏) 本選 および結果発表 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

第9回大阪国際室内楽コンクール

第2部門(木管五重奏/サクソフォン四重奏/金管五重奏) 本選

 

【日時】

2017年5月20日(土) 開演 15:25

 

【会場】

いずみホール (大阪)

 

【演奏・プログラム】

パリ・ローカル金管五重奏団 (フランス/金管五重奏)

J.S.バッハ/F.ミルズ編:トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565

E.ボザ:ソナチネ

E.クレスポ:組曲「アメリカーナ」 第1番

 

クンスト・クインテット (ドイツ/木管五重奏)

C.ニールセン:木管五重奏曲 op.43

M.ラヴェル/M.ジョーンズ編:クープランの墓

L.シフリン:ラ・ヌーヴェル・オルレアン

 

ザイーハ四重奏団 (フランス/サクソフォン四重奏)

F.シュミット:サクソフォン四重奏曲 op.102

野平一郎:サクソフォン四重奏曲

A.ピアソラ/C.ヴヮルピ編:四人でタンゴ

 

ニオベ・サクソフォン四重奏団 (フランス/サクソフォン四重奏)

F.シュミット:サクソフォン四重奏曲 op.102

野平一郎:サクソフォン四重奏曲

A.ピアソラ/C.ヴヮルピ編:四人でタンゴ

 

 

 

 

 

大阪国際室内楽コンクールで、第1部門(弦楽四重奏)の本選を聴いた旨を書いたが(その記事はこちら)、それに続いて行われた第2部門(木管五重奏/サクソフォン四重奏/金管五重奏)の本選の演奏も聴いた。

 

最初のパリ・ローカル金管五重奏団は、ホルン1、トランペット2、トロンボーン1、テューバ1の編成。

複雑なアンサンブルをきっちりとやってのけたが、表現がややのっぺりしている感はあったか。

 

次のクンスト・クインテットは、フルート1、オーボエ1、クラリネット1、ファゴット1、ホルン1の編成。

部分的に美しさを見せたが(特にオーボエとファゴットはよく安定していたように思ったし、フルートとクラリネットは緩徐かつ弱音の部分では美しい音を出していた)、速い部分(「クープランの墓」のリゴードンなど)ではかなりの急速テンポとなっているぶん、粗さが出てしまった。

 

次のザイーハ四重奏団と、最後のニオベ・サクソフォン四重奏団は、全く同じ曲目。

前者はパキッとして推進力があるのに対し、後者はより抒情的で陰影があるように感じた。

ともになかなかのレベルだと思った。

 

そんなわけで、私の勝手な順位予想は

 

1. ニオベ・サクソフォン四重奏団

2. ザイーハ四重奏団

3. パリ・ローカル金管五重奏団

4. クンスト・クインテット

 

となった。

さて、実際の結果は

 

【本選結果】

1位: ザイーハ四重奏団

2位: ニオベ・サクソフォン四重奏団

3位: パリ・ローカル金管五重奏団、クンスト・クインテット

 

であった。

特に疑問の生じない、妥当な結果だと思う。

 

優勝団体には、全国ツアーが用意されているとのこと。

日本全国の皆さん、ザイーハ四重奏団のパキッとした鋭いアンサンブルをお楽しみ下さい。

 

 


音楽(クラシック) ブログランキングへ

↑ ブログランキングに参加しています。もしよろしければ、クリックお願いいたします。