今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
ここ数日、聴きたい日本人ピアニストの演奏会情報を書いている。
その流れで、今日は小林愛実について。
クレア・フアンチ、ケイト・リウ、エリック・ルー、ダニエル・シューといった錚々たる若きピアニストたちが学んだ名門校、フィラデルフィアのカーティス音楽院に留学し研鑽を積んでいる、日本の若手ピアニストの中でもトップクラスの逸材である。
彼女の演奏会としては、2017年12月に、下記のものが予定されている。
2017年12月17日(日)
びわ湖ホール 日本センチュリー交響楽団 (指揮:園田隆一郎)
ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 他
2017年12月23日(土)
秦野市文化会館 ピアノリサイタル
(プログラム不詳)
前者の演奏会には、行くつもりである。
後者の演奏会は、土曜日でかつ祝日のため、行けないことはないけれど、秦野市というと決して近くはない。
でも、プログラムによっては行ってしまうかも?
びわ湖ホールのほうの演奏会では、ショパンのピアノ協奏曲第1番が演奏される予定である。
この曲については以前、彼女が大フィルをバックに弾いた演奏会を聴きに行ったことがあるが(そのときの記事はこちら)、素晴らしい演奏だった。
彼女は、2015年ショパンコンクールの本選でも同曲を弾いており、その演奏動画を引用しておきたい。
なお、彼女の師である二宮裕子のインタビュー記事がこちらに掲載されている。
これを読むと、なかなか面白い。
小林愛実は、留学先を決める際、「カーティスは汚いから嫌」と言ったとのこと。
汚かろうが何だろうが、普通なら何が何でも入りたいはずの、天下のカーティス音楽院である。
さすが、大物は言うことが違う。
また、カーティスの先生からは「お前は音楽があるから私は教えない、自分で考えろ」と言われたとのこと。
強者ぞろいのはずのカーティスの先生に「お前には音楽がある」と言わせるというのは、相当すごいことではなかろうか。
なお、この後には「ただし姿勢は徹底的に直す」というセリフがくっついていたようではあるけれど。
そんなカーティスの先生でさえ、彼女がショパンコンクールに出場することには反対したという。
それでも彼女自身は出たくて出たくて、結局二宮裕子がカーティスの先生にOKを取り付けたとのこと。
すごい「自信」と「根性」である。
確固とした「自分」を持つ、少し日本人離れしたところのある彼女には、ぜひこれからも世界で羽ばたいてほしいものである。
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