歌誌「冬雷」2017年 6月号 掲載歌 | 北山の歌雑記

北山の歌雑記

短歌初心者の戯言
「うたは下手でもよい自分のうたを詠め」
目指す旅路の道中記

薄物のコートをはおり駅前に立てる女よどこより来たる


寒風の中より入れる食堂の汁の温もり胃を温むる


響きゐる外国女性の歌声の意味は知らぬに恋歌と聞く


コーヒーを満たせるままに新聞を覗き込むやに女読みゐる


次々と言はるるままの部屋移動初めて受けたる人間ドックに


初めての受診腹部の超音波脇腹撫づるこそばゆさ堪ふ


膀胱の尿量不足に超音波再検査となり水飲みて待つ


宮城 中 村 哲 也



にほんブログ村          



俳句・短歌 ブログランキングへ