砂漠の花になりたい | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

Hi everyone!

お元気ですか?

早いものでもう7月。
人生における涙流出量記録を更新した6月もようやく終わり、月が変わっただけで心構えも一新するから不思議なものです。

来週の今頃は手術の翌日。

刻一刻と手術の日が近づいて、小心者の私は早くもビビり始めて落ち着かず。

肝っ玉かあさんからはほど遠い私です。

主人は今が辛いものだから、「早く終わって欲しい」と言うけれど、私は手術の結果が怖くてたまりません。

手術の前に、主人は私抜きで私の息子たちと膝を交えて話したいのだそう。

「あいつらには父親らしい父親がいないから、代わりに僕が父と息子の話しをしたい。僕の子供は3人じゃなくて5人だ」

この17年間、ずっと父親代わりになって来てくれたけど、主人が「僕の子供は5人」と言ったのは初めて。

自分の服を整理して、息子たちそれぞれにあげる服をまとめ出しました。

3人の身体のサイズは変わらないけど、主人はゆったりと着るのでXL。イマドキの息子たちは、ぴったりとフィットして着るのでM。

「でもサイズが合わないと思うよ」

と言うと、

「これは僕のだと思って持っていて欲しいんだ。あいつらがそう思って持っていてくれることが、僕にとって大事なことなんだ」

「そんな形見分けみたいなことはやめて」とすら怖くて口に出せず、喉まで出かかった言葉を奥歯で嚙み殺しました。

仕分けした物を見ると、こんなにいっぱい。

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結婚式に着けたネクタイまで入っていて、小刀で胸をぐさりとひと突きされたようでした。

情けないヨメが瞬間また顔を出しそうになり、「アカン、アカン」と戒めました。

冬の間は枝も細って、枯れてしまったんじゃないかと思っていた庭の片隅に咲く花が、熱波の到来とともに蘇りました。

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これでもかと容赦なく照りつける太陽を鼻でせせら笑うかのように、熱波が襲えば襲うほど、どんどんと枝を張って咲きほこる花。

砂漠に咲く花はなんて強いのでしょう。
なんて逞しいのでしょう。

私は砂漠の花になりたい。

そういえばノリちゃんが、昨日御守りを送ってくれました。

「ご利益満載だよお。何のために何年も修行してると思っているのさ〜笑」

とのメール付き。照れ

あかんたれしていると、元気を出せと力づけてくれて、「ちょっと元気になったよ」というと、「よっしゃ〜♪」と笑わせてくれる。

こちらでコメントやメッセージをくださる方々も含めて、毎日のように誰かが私たちのために心を砕いてくれて、心から応援してくれて、励ましてくれて。

本当に有難い。「ありがとうございます」じゃ足りないけれど、他にお礼の言葉も見つかりません。

心優しい人々のおかげで、今日もなんとか頑張れました。

1日、1日、しっかりと生きていくだけです。

では、お元気で。

Have a nice day!

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