激痛の結婚記念日 | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

Hi everyone!

お元気ですか?

昨日はあんなに調子が良かったのに、今日の主人は撃沈。汗

朝から激しい頭痛と例のぶるんぶるんに襲われて、うわ言のように「ヘルプミー。ヘルプミー」。

ぶるんぶるんと身体がビクつくと頭に響くようで、その度に軽い悲鳴を上げるほど。

そして初めてつぶやいたひと言。

「I’m in a big trouble」
エライことになってしもた。

朝イチで抗てんかん薬とVicodinを飲ませたら、小一時間ほどして少し落ち着いたらしくようやく眠りに落ちました。

今日は11回目の結婚記念日なのに、朝から「それどころじゃないよー」状態。あせる

お祝いディナーなどに行けないことは承知していたけど、特別に高級めのレストランでテイクアウトしようと思っていたのですが…。

もうご近所で済ませるしかなく、せめて主人の好きな「Twenty88」でテイクアウトしました。


主人の好きなものばかり。


買って帰ってきたらちょうど主人も起き出したので、とりあえずアニバーサリーランチ。


デザートのこのチョコレートカラメルスフレが超美味しかった。ラブラブ

フォークを入れると、チョコレートとカラメルがとろ〜りと流れ出て。ここはアイスクリームもしっとりしていてクリーミー。

「Happy Anniversary!」は50回くらい言ったかも。

結婚式や新婚旅行の思い出話もいっぱいした。音譜
と言っても、基本的に私が「ああやったね」と話すと主人は「そうや」とうなずくだけですが。
たまに「ホンマに?」と他人事のようになる時もあります。爆笑

私たちは再婚だったし、すでにエエ歳したおっさんとおばはんだったので、もともと結婚式をするつもりはなかったんですね。

というか私としては、付き合いも長かったし、すでに一緒に住んでいたし、今さらわざわざ籍を入れなくても、くらいにしか考えてなかったんです。
でも今にして思えば、本当に結婚して良かった。
きちんと結婚式を挙げておいて良かったと、心の底から思います。

だって今の状況では、結婚式の思い出が私の一番大切な宝物だから。

特に一から十まで自分たちで手配した手作り結婚式だったので、今思い起こしても愛おしい思い出ばかり。

私たちは今までも特に記念日のプレゼントとかはせずに、ただカードの交換だけ。
今年は私からのカードしかなかったけれど、読んであげたら主人はまたおいおいと泣き出して…。

実はここで、主人は読むのも問題アリなことを発見しました。
カード交換でいつもするように、最初は主人が声に出して読んでいたのですが、たまに単語を勝手に別の単語に置き換えたり、飛ばしたり。

我が家では今でも新聞を配達してもらっているし、主人も毎日のように読んでいたので、どの程度理解しているのだろうとは勘繰っていたけれど、まさか読むことまで影響が出ているとは思いませんでした。

昨日は一緒に手を繋いでテレビを観たのに、今日はまた以前の主人に逆戻り。横に座っていても、あんまり静かだから寝ているのかな、と目を覗き込むとそんなことはない。起きているのですが、ただボーっと見ていて。

でVicodinが切れると、また唸りながら「ヘルプミー。ヘルプミー」と「アイラブユー」をお経のように唱える。これを1日中繰り返しました。

苦しみを緩和してあげたいけれど、薬をひと通り飲ませたら私にできることはなくて…。身を引き裂かれる思いでした。

でもね。せめて11回目の結婚記念日を一緒に過ごせた。それだけで感謝です。

本当に本当に幸せな18年間でした。

I love you to the moon and back. ドキドキ

では、お元気で。

Have a nice day!


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