彼が九州にやってきて、空港まで送って行った帰り道。
物凄い喪失感で心がはちきれそうになった。
でも、自分が選んだことだし、
いろんな想いがまぜこぜになって
やりきれなかったり、寂しかったり
虚しかったり、怒りがこみ上げてきたり
は、あるのだと覚悟していた。
でも、こんなにもいろんな想いが次から次へとあると
その感情に流されないように
必死に踏みとどまるのがやっとだった。
彼は相変わらず「何を考えているのか」
私にはあまりよくわからなかったけど
やっぱり「寂しい」とか「虚しい」とかの感情はあるらしく
ポツポツと話してくれるようになった。
去年からずっとカサンドラの症状が出て
辛かったわたしも、別居した途端
どこか別世界にいるように元氣になれた。
いつもだるくて何もする氣が起きなくて
泣いてばかりいたわたしが
ちゃきちゃきと動き、働き、元氣いっぱいで疲れ知らずに
仕事も出来るようになった。
決してアスぺの人が悪いわけではない。
でも、あまりに違いすぎる感覚に
わたしは蝕まれていたのだと思う。
物凄い後悔はあったけれど
日々、空の美しさとか、雲のバリエーションとか
鳥の鳴き声とか、風の匂いとか
美しい山々の景色、田園風景、
自然の素晴らしさがわたしを包んで癒し続けてくれる。
続きます。