What the heck is going on?
近くで遠くで爆竹の音が響き続いた午前9時過ぎ。
タイ国王にまつわることかしら、何かのお祭りかしら、それとも社会的なデモかしら、と思いながらも30分ほどグズグズと遅れて外へ出て音の方向へ向かった。
道路は車両が通行止めになって、爆竹がばらまかれ、煙と共に練り歩く人々が延々と続き、道路脇や、道路の真ん中に立って見物したりビデオを撮っているひとたちと、何やらしゃがみこんで頭をさすってもらっている人もいる。すべてが煙と爆竹の音の中。。
爆竹の音は随分早くから始り、未だにパレードして歩いてくる人たちが居るので、私も見逃さずに写真を撮ることができる、と携帯を向けて、何が起こっているのだろう、と目を凝らすと。。
ショッキングな光景が目に入ったけれど、事情はすぐには飲み込めなかった。
民族衣装っぽいなりで、歩いている人たちは顔の周りに大きな刃物をたくさん持っている。
その人達を囲むように一緒に歩いて写真を取る人もいれば、持っている刃物の下をハンカチで拭いて上げている人もいる。刃物を持っている?いや頬や耳を突き刺した大きな刃物や槍や拳銃を両手で支えながら行進している。
小さなナイフ一本とかじゃなくて、1メートルはゆうに超える太刀を何本も頬に通してたものを抱えて歩いている。 歩道に立っている人たちは爆竹が彼らの足元で飛び散るように狙って投げる。当然、爆竹を避けるんだろうとのこちらの予期に反して、彼らは立ち止まってわざわざ火花を飛ばしてくるくる回る爆竹を裸足で踏みつけようとまでする。
え?私今寝てて悪夢見てる最中? なんなんこれ、私なんかえらい怖いところに来てしもた?
?なんで こんな nightmare material 悪夢の材料がプーケットみたいな楽園で現れるの? と疑問符一杯。
子供の頃、寺院で立ちはだかる仁王像が怖かったり、外国のお面が恐ろしいと思った感情に似たものが湧き上がってきた。即刻その場を離れたいという気持ちと、いや、これらを尊ぶ成り行きを理解したいと思う気とブログに載せたり誰かに見せる写真は取れたのか、と携帯をチェックしてみるけど、なんだかざわざわして落ち着かない。
周囲で事情がわかっている様子の人たちは、自分も写真を撮ったり、お祓いみたいに、刃物を抱えた、Edward Scissorhands シザーハンズならぬ人たちに徳を分けてもらっているような行動をとっていらっしゃる。
では彼らはお坊さんで、傍観者だと私が思っていた人たちは信仰者なんだろうか、皆さんそれなりに忙しそうで質問できる雰囲気ではなかった。
パレードを離れた場所から遠目で見守っている人の中には、私と同じく驚いているようで、口をあんぐり開けている人もいれば、口元を手で抑えたまま固まっている人たちも居た。
やっと行列が終わったようで、人波が途切れ、お掃除隊らしき人々が後ろに車をノロノロと引き連れ、箒で爆竹の拡散された道路を掃きながら進んできたので、私もその場を離れた。
午後ホテルに戻った折にフロントでだべっていた3人のホテル従業員たちに、
What was the event that took place this morning? Did you see the fire crackers and people with big swords? と尋ねると、Oh it's a Chinese buddhism festival. と答えるではないか。
仏教いろいろ有るけど、あれも仏教??と驚きながら、Does it happen monthly or annually? と、だってあんまり頻繁にお目にかかるのもなんだから尋ねると、
This is vegetarian festival and begins in October. と私の脳内回路では繋がりようのないことを言われる。
その後、ネットで検索しまくった。
こちらのような参考記事によると、https://en.wikipedia.org/wiki/Nine_Emperor_Gods_Festival
仏教ちゃうやん。道教やん。
タオイズム
自分の体を気にかけることよりも、信仰の強さがこれらの行動に現れているらしい。
プーケットで Nine Emperor Gods Festivalなるものが10月に始まり、ベジタリアンフェスティバルと称した屋台がたくさん現れる food festival もその一環に催され、動物殺生することなく、しかし、自分の体は信仰に捧げたものとして扱うこれらの僧侶に触れたり、御札をもらったりするために世界各地から信者さんが集まるイベントらしい。
そういえば、と、おそらくテレビで見かけた火の中を歩くインドの高僧さんのイメージを思い浮かべることができた。
私自身は、虫刺されでさえ無視できないので、そんな強い信仰心とは程遠い。
日本の穏やかな仏教のもとに生まれて、ほっとしました。
写真を見る勇気が有る方はどうぞ、以下へスクロール!!
:: Proceed at your own risk ::
もしくはここらで打ち切って、またの折にお立ち寄りください。
だって、気持ち悪なられても、私責任取らへんで。
まだ見てる?
皆様の修行が満たされますように。