二ヶ月前にここで書きました、自宅を私のものにしたい、という妹の本音は?

のタイトルの内容から、続編になるお話です。25年前に母親が購入した家は、

母親の高齢化に伴って、職場の当店との行き来が困難になってしまったため、

店舗に移り住み、保全のために毎週1日は寝泊りするようになっておりました。

 

妹は自己中心の性格で、他人と協力したり助け合う精神とは無縁な人間です。

面倒くさがり屋でもあって、頼みごとをすると必ず不満の文句で断られますし、

働くことも嫌いなので、当店の従業員として見ていても手を抜くことばかりで、

こちらが指示を出さないと動かない、といったことも日常茶飯事でございます。

 

その妹が自宅を欲しいと申し出たときには、妹の恋人を交えての会議を開き、

母親と私がこれまで続けていた、自宅が傷まないように風通しをするために、

一ヶ月に二度でいいのでお願いいたします、とこちらの要望を伝えて見ますと、

自宅は財産目当てで欲しいだけで、管理は面倒なのでしたくはないとの返答。

 

これを聞いたときには流石に忍耐が耐えかねまして、会議をしていた場所が

ファミリーレストランであることも忘れ、大声で怒鳴り声を上げてしまいました。

あれからは妹が、自宅の事で母や私に話しかけることはなくなっていましたが、

先日に母から、妹が自宅を使いたいと申し出た、ということを聞かされました。

 

事情を把握するために、母から聞いたことを出勤した妹に質問いたしますと、

これは母にも言わないでと前置きをして、恋人が精神疾患で治療を受けて、

情緒不安定な場面を最近多く見かけるようになった、散歩すると落ち着くので

美しい海岸が近くにある自宅を、静養目的のために使いたいとの事でした。

 

妹は現在40後半になりますが、その恋人は70歳に届きそうな年齢の方です。

建設関係の自営業をされていますが、65歳を過ぎた頃から仕事が減り続け、

2人が住む1Kのアパートの家賃の支払いも、危うくなる日々を過ごしていて、

当人も昔日のような収入を、今後は見込めないことを幾度も洩らしています。

 

仕事が趣味と言っていた人なので、ストレスはかなり溜め込んでいたようです。

先月には母親が亡くなられた影響もあって、精神科に通院をし始めたようです。

薬を飲む関係で、お好きなお酒もドクターストップがかけられてしまったらしく、

ストレス発散の方法は散歩に比重が傾いたことで、今回の件となったようです。

 

妹と恋人が大切に使ってくださるなら、許可を出さない理由もございませんし、

毎週使うようなことも考えているらしく、草むしりなどもしてくださるとのことで、

母と私の負担が減ることを考えますと、渡りに船と申せることになるでしょう。

自宅についてこうした急展開が訪れるとは、予測できなかったので驚きです。