中小企業は、「CFO(最高財務責任者)」をチョイ借りする

 

上場企業には必ずCFO(最高財務責任者)がいます。
CEO、COOと共に経営を担う、重要なポストです。
それぞれの役割は、
CEO (最高経営責任者) ・・・ 経営戦略立案
COO (最高執行責任者) ・・・ 事業戦略の立案と実行
CFO (最高財務責任者) ・・・ 経営検証、財務戦略の立案と実行
プラン(CEO) → ドゥ(COO) → チェック(CFO) → プラン
のサイクルを回すためにも、それぞれの機能が必要です。

一方、中小企業では、社長や常務が実質的にCEOとCOOとなっています。
しかし、CFOはいません。
経営戦略を立てる人、それを実行する人はいるのですが、検証する人がいないのです。
上場企業・大企業と中小企業の経営体制を比べたとき、最大の違いが、この点にあるのではないでしょうか。
プラン → ドゥ の後のチェックが十分になされない。
十分にチェックされないまま、次のプラン → ドゥ。
とにかく一所懸命、プラン → ドゥ。
ちゃんと検証できる、それをしっかり主張できるCFOがいたら、余計なプラン → ドゥを繰り返さなくて済みます。

とは言え、規模が小さい中小企業では、役員レベルでCFOを抱えることは難しいでしょう。
また逆に、CFOが常勤するほど、財務の仕事量は多くないでしょう。
そこで、おすすめしたいのは、CFOのシェアです。
今後は「働き方改革」で社員の副業が当たり前になります。
中堅以上の会社で財務を担当している社員・役員をチョイ借りするのです。
今はまだ一般的ではありませんが、あと2、3年もすれば人材のシェアは当たり前になります。
CFOは難しい仕事ではありませんが、専門性が必要です。
今バリバリやっている人をチョイ借りするのが最も確かで、最も安上がりです。
今のうちに取引先や知り合いの会社でCFO候補を物色しておくといいでしょう。

CEOとCOOは自前、CFOは借り物、が中小企業に合っています。

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