トクサツガガガ 第24話 映画の楽しみ方

はるか未来の人類は

オシャレなシネコンにやって来た仲村さん。
もちろん観るのはスーパーヒーロー大決戦。
受付で小声で告げてにもかかわらず、大声で復唱されるという仕打ちを受け
た。
今回の映画はエマ―ジェイソンや吉田さんが好きなサザンクラウザーも出る
ということで、すぐにでも観に来たかった。
しかし、以前の苦い経験から封切り直後を避け、仕事終わりの平日を狙って
いたのだが、これが上手くいかない。
ようやく辿り着いたのがこのオシャレ感漂う映画館。
見渡す限りカップルだらけの空間で特撮ヒーローを上映する謎のナインラッ
プに疑問を抱いていると、おばあちゃんが相席をお願いしてきた。
お互い一人同士、なんとなく仲間意識を持つ仲村さん。
どうやら相当な映画好きであるおばあちゃんは昔、大変な苦労をしていた様。
DVDもVHSもなかった時代、周囲がその映画を観ていなければ感想を語り合
うことも出来なかった。
今ではブログもネットラジオも嗜むおばあちゃんは、一人でも平気になった
と言う。仲村さんもかつては兄ちゃん相手に感想や次回予想をしゃべるしか
なかった。
それがいまや、ネットでいろんな人の感想が見れて同じ作品を共有している。
もはや孤独はなくなるのではないか。

映画を観終わった仲村さんにかかってきた一本の電話。
それは吉田さんからの今から会おうというお誘いだったのだが、すでに夜も
遅い時間。30分だけでもいいからと言う。
そこまで言う吉田さんの目的とは一体・・・⁉

ライブでお届けする感想バトル

言葉には力が宿っている。本当に大切なことは文字にしてはいけない。言葉
で伝えるものだ。
昔の人はそう言ったそうな。
吉田さんは仲村さんと映画の感想を喋るために大急ぎでやって来ました。
ネットで感想を読み漁って自分でも書き殴りましたが、生の感想を言いたい
し聞きたい、と。
仲村さんは子供の頃、ノートに感想を書いていましたが兄ちゃんにも喋らず
にはいられなかった。
そして始まる生身のバトルの様な感想。
映画に対する不満、よかったシーン、今回の敵、思わず笑ったところ・・・
時間はあっという間に過ぎ去りました。
今までの特オタ人生でこうやって話せる友人がいなかった仲村さんに新しい楽
しみ方が増えました。

吉田さんと別れた後、映画好きなおばあちゃんを発見。
読んでいたパンフレットを閉じると物凄い勢いでスマホを操作しだします。
その様子を見た仲村さんは「映画、どうでしたか」と問いかけます。
おばあちゃんの生の感想バトル開始。

結局人類は喋らずにはいられないようです。
好きなことについては饒舌になり、話が長いと嫌になるなんてことも仕方がな
いのかもしれませんね。意見やウンチクを喋りたくてしょうがないのは何千年
先でも変わらないんでしょう。