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2017年5月12日金曜日

太古の飴

記憶の底に眠る味

大人になった現在は、喉が痛くなった時ぐらいしか飴を舐めませんが、昔は
よく舐めていました。
バター飴や炭酸入りの飴、みるく飴・・・
その中でも印象に残っているのが「琥珀飴」です。

正式な商品名は覚えていませんが、見た目が琥珀だったのは確かです。
半透明な黄色い飴に覆われた虫っぽい物体。
3,4㎝ぐらいの飴としては大きなサイズ。
付いていたのは確か棒だったはず。
恐らくはべっこう飴だったと思います。
味はよく思い出せませんが、大き過ぎたこともあって毎回飽きてしまってい
たのは覚えています。

近所のスーパーに売っていまして、飽きると分かっていながらも毎度買って
いました。
その理由は虫。
飴の中心部に閉じ込められている虫にどうしても辿り着きたくて、何度も勝
負を挑んでは連敗記録だけを更新していました。

当時、テレビでジュラシックパークを観て琥珀の中の虫に大きな魅力を感じ
ていたんです。
樹液から抜け出せなくなったままの虫から遺伝子を取り出すシーンが好き
でした。
もちろん、恐竜のシーンも好きですよ。草原大移動のところとか。

結局、虫に到達することは一度もありませんでした。
もったいない話ですが、食べきることが出来なかったんです。
だから虫の正体も不明のまま、今日に至ります。
あの頃は漢字が読めませんでしたからね、原材料が分からなかったんですよ。
そして、気が付いたら「琥珀飴」は店頭から消えてしまっていて、スーパー
も倒産してしまいました。
他の店で探しても見つけられず、謎だけが残っています。
まぁ、正直今食べてもきっと途中で飽きると思いますが。

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