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2017年8月4日金曜日

私がフィギュアを嫌いな理由

悲劇、流れ星消失事件

画面や紙の向こう側の存在であるキャラクター達が現実の世界に再現さ
れる。
決して同じ次元にいられないものが同じ空間にいるなんて夢の様。

フィギュアとは、夢を現実にする素晴らしいものなんですが、実は一体
たりとも持っていません。
場所がないから、いざという時に言い逃れが出来ないから、というのも
あります。
けれど、購入に踏み切れないのは過去の出来事によるものが大きいので
す。

まだ幼かった頃に触れたフィギュアは1回100円のガシャポンでした。
低価格、大量生産、低クオリティーの産物であるそれらは、普段観てい
る彼らとは何かが違っていました。
白目や髪の塗料がはみ出したり、表情がいまひとつだったり。
子供の頃に感じたガッカリ感が根強く生き続けたままになっていたので
す。

その思い込みが解けたのは、ちょっとお高めのフィギュアを見た時。
箱に入った状態でも動きがあり、彼ら彼女らの表情や仕草が再現されて
いるのを見て、長年こびりついていたつまらない固定概念は吹き飛びま
した。
値段が値段なので、我が家へお招きするのは財布との相談が必要となり、
いつも押し切られて買えず仕舞いでしたが。

しかし、フィギュアに対する苦手意識がなくなったというのに、また新
たな問題が発生してしまいました。
(心の中で)思わず絶叫した「流れ星消失事件」
この事件で、フィギュアは持つべからずと決めたのです。

知り合いから譲られた仮面ライダーフィギュア。
オーズにキバ、ジョーカー、メテオ、メズールまでありました。
頂いたのはあくまで甥。
本来ディスプレイされるはずの彼らがどうやって遊ばれるかはわかって
いました。
落とされ、玩具の車に轢かれ全てまとめて玩具箱に放り込まれる。
頑丈には作られていない彼らなど、あっという間に壊されてしまうこと
だろう。
しかし、子供の玩具を大人が取り上げるわけにもいかず、ただ無事を祈
ることしかできませんでした。

そんなある日、玩具の片付けを手伝っていると何やら不思議な形をした
フィギュアを発見。
赤い目と口のみがついた球体の頭部。
こんなツルリとしたライダーいただろうか。
肩にはタスキのような青い装甲がついている・・・
これはまさか、「ホアチャァァァ」でお馴染みのメテオさんではないで
すか。
あの特徴的な流れ星が外れている!
玩具箱の中で何があったのか、メテオの頭部が剥き出しになっていまし
た。

幸い、流れ星パーツはすぐ見つかり嵌め直せました。
けれど、あれ以来どうもフィギュアを見るとあの衝撃的なフォルムが頭
を過って購入に踏み切れなくなってしまいました。
きっと、フィギュアを迎え入れるにはまだ早いのだろうと言い聞かせて
います。
本当は嫌いなんかじゃないのに・・・

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