基軸通貨のメリット
不動です。
前回の記事で基軸通貨について
触れました。日本では、為替によって
輸入品、輸出品の価格が大きく変わりますね。
円安になれば、日本からの輸出は有利になりますが、
その一方で、日本が輸入しているモノ、例えば
石油製品の値段が上がり、日本に来る外国からの
観光客が少なくなります。その結果として、
ガソリン、灯油が高くなりますよね。
このようにアメリか以外の国は為替の影響を
受けてしまいます。一方で、基軸通貨を
使うアメリカとその通貨を使うグアムなど、
またサウジアラビアのように米ドルと
固定レートを保ち、為替変動が無い国は
為替影響はありません。
基軸通貨には、輸出入価格を
安定させる大きな効果があるのです。
第二次世界大戦後も
「日の沈まぬ帝国」と呼ばれたイギリスのポンドが
基軸通貨でした。皆様ご存知のようにイギリスは
第二次世界で勝ったものの大きなダメージを受け、
しかも多くの植民地が独立したので、かつての
力を無くしてしまいました。そのためにアメリカは
基軸通貨を持つ事になりました。基軸通貨を持っていると
国内の経済を安定させ、諸外国よりも有利な地位を
保てるのです。