トランプさんがエルサレムに大使館を移したことで、またかの地域が不安定になり、大勢のパレスチナ人が命を落とすこととなりましたね。
かの地域の事情は大変複雑です。
大学時代に色々学びましたが、完全に理解は永遠にできないでしょう。
アメリカを除く「国際社会」では、
わざわざ「国際社会」が複雑すぎるからと棚上げしていた、
エルサレムへの大使館移転(=パレスチナも領有権を主張するエルサレムをイスラエルの首都と認定すること)の問題をトランプが「公約実行」ということで、大使館移転を強行したことを
パンドラの箱を開けた、
わざわざ地域を不安定化した、
と批判する向きがほとんどかと思います。
で、やはりアメリカというのはユダヤ人の犬である、
みたいなヤフーニュースでのコメントも目にします。
確かに、ユダヤ人の政財界における力も相当なものだと思うのですが、
一般のアメリカ市民がそれなりにこの大使館移転を支持するのには理由があります。
実は、ブッシュもオバマも大使館移転を公約にしていたのです。実行しなかっただけで。
それだけ、この政策は(一部の)国民にポピュラーと言えます。
それはズバリ、
アメリカはキリスト教の国だからです。
イスラエルはキリスト教の大元、発祥の地。
ユダヤ教の神とキリスト教の神は同じで、
ユダヤ教の経典である旧約聖書なくして、キリスト教はありません。
以前、ブログを始めたばかりのころの記事。
題名そのままのことが書かれています。
この中に、
3. PRO-ISRAEL candidate
イスラエルはキリスト教発祥の地ですし、旧約聖書は”I will bless those who bless you (Israel)And the one who curses you (Islael), I will curse” つまり、イスラエルを祝福するものは祝福されるし、イスラエルを呪うものは呪われる、と。呪われるって怖いですね。
とあります。
イスラエルを繁栄させる政治家を選ぶのです。
イスラエルが繁栄することは、
キリスト教徒の悲願とも言えます。
今回の大使館移転、
バイブルの先生は
「預言が少しずつ成就してきている」
といっていました。
ここまでくると日本人には理解しがたい感覚ではあるのですが。
トランプは口の悪いことと女性問題を除けば、
熱心なキリスト教徒にとってはよい政治家です。
イスラエル、今回のことで完全に悪者扱いですが、
蟻のようにフェンスを乗り越え、
乗り越えた先のイスラエル人をとにかく殺傷しようというパレスチナ人に対し、
一体どうするのがよかったのでしょうか。
石だけではなく、パイプ爆弾や手榴弾もなげてくるわけですよね。
トランプが蓋を開けたのが悪い、
といえばそうなのですが。
商人のトランプ。
戦争でも起こして金儲けをしたいのか。
はたまた、永遠に棚上げのこの問題に一石を投じることで、歴史に名を残したかったのか。
公約実行で着実にポイント稼ぎか。
さて、アメリカは今年が中間選挙の年。
トランプにうんざりして民主党が大勝!なんて予想がトランプ就任当時にはよくでていましたが、
世論調査はかなり拮抗しているようです。
候補者の選挙CMもよく流れ始めましたが、
トランプ支持や、当初からトランプを支持していました、ということを堂々とアピールしているCMもよく見かけます。
日本やBBC、CNN などが報じるほど、
トランプは嫌われていないなぁと肌で感じます。