『バークシャーの成績が昔のように復活する2つの条件』2(ネットより) | 株式投資やIPOに挑戦する(kiraraの)ブログ

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挑戦し、学び、そしていつかは、大金持ちになりたいなあと思います。
どうぞよろしくお願いしますね。

米国株インデックス投資ですが、S&P500は時価総額ベースで市場規模とともに成長し、ダウ平均は超一流株の株価の単純平均となっていて、常に超一流会社が選定されているのでこちらのほうが良い気がします。東条さんはいかがお考えでしょうか?

◇A3
イメージ的には確かにダウ平均の方が良いですね。ダウ平均には私の好きな会社も多く含まれています。しかし、実際にバックテストをすると、ダウ平均はS&P500に負けています。例によって「みんなのインデックス」で調べてみます。

<ダウ平均>http://myindex.jp/data_i.php?q=DJ1007USD
⇒100万円が、過去5年の運用で…157万円

<S&P500(配当込み)>
http://myindex.jp/data_i.php?q=SP1001USD
⇒100万円が、過去5年の運用で…193万円

<VOO>
http://myindex.jp/data_f.php?q=VOO
⇒100万円が、過去5年の運用で…204万円

うーん、ボロ負けですね。ダウ平均とS&
P500はほぼ同じ値動きなので、ここまで差が出るのはおかしいと疑うべきです。

この数字の乖離の理由はダウ平均の方は「プラスリターン(キャピタルゲインのみ)」、S&P500は「配当込み(キャピタルゲイン+インカムゲイン)」になっているためだと思われます。

私もいろいろ調べたのですが、「ダウ平均」の配当込みという指標は世の中に存在していませんでした。そのため、ダウ平均(配当込み)に追従するインデックスファンド(ETF)もありません。

バフェットのおススメしているVOOはS&P500(配当込み)に追従するものです。本来、株式のリターンには「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」があります。ダウ平均では片方のエンジンだけで勝負しているので、かなり不利となります。

今、読者さんから質問を受けて調べて、私も初めてこのことを認識しました。正直、謎ですね。ただ、謎だけど、バックテストをやって、S&P500(配当込み)に追従するVOOが優秀であることは確かだと思います。

自分でダウ平均の30銘柄に分散投資して、配当を受け取るという投資手法もあるかもしれません。ただ、ダウ平均に採用される銘柄は2~3年で入れ替わります。通常、パフォーマンスが悪い銘柄が入れ替えの対象になるので、その際は損切りしないといけません。2~3年毎に銘柄を入れ替えるという作業によって、全体の投資成績が落ちるかもしれません。(詳しく検証はしていないので、なんとも言えませんが、ダウ平均に投資するという手法はあまり賢明だとは思いません。)


◆Q4
バークシャーは昔は年利20%を遥かに超えるリターンを上げていました。今は年利7%程度まで落ち込んでいます。もう二度と年利20%の水準に戻ることはないのでしょうか?また、個人投資家が長期的にバークシャーのリターンをアウトパフォームすることは難しいことなのでしょうか?

◇A4
バークシャーが昔のリターンに戻ることがあるのかどうかについてですが、正直、可能性は低いと思います。「バークシャーの規模が大きくなってきたから、成績が落ちた」と言われることが多いのですが(それは間違っていません)、土台となる平均株価が昔のように上昇しなくなっています。20世紀の先進国の成長率は毎年5%以上もあり、とても高い水準でした。その一方で、1970年代、1980年代の米国株はPERが異常に低い時期でした。

下記の図表はメルマガ2月26日号の「図表8」です。

 

<S&P500のPERの推移(1970年~2016年)>

 




1970年代、1980年代はS&P500のPERが10倍以下の年が結構、多くあります。1980年は7.39倍でした。市場平均のPERがそのような低水準だと、個別銘柄で探せば、PERが4倍とか5倍とかいう銘柄がゴロゴロしているはずです。

・20世紀の先進国の成長率が高かった。
・株式市場が割安だった。

この2つの環境的要因も大きいと私は思っています。2020年代に入れば、AI革命(第4次産業革命)が始まって、先進国の成長率が上向いてくるかもしれません。

AI革命は既に確定している未来です。通常、産業革命はコンドラチェフ循環(約50年の周期)という景気サイクルとセットでやってきます。現在の先進国の経済成長率は2%以下に落ちています。(約25年間、ゼロ成長を続けている日本は先進国の中では最も経済の落ち込みに苦しんでいます。)

「長期の景気サイクルが戻ってきて、成長率が上向いてくる」と「株式市場が割安で放置されている」の2つの条件が揃ったら、バークシャーの成績も昔のように力強く上昇すると思います。しかし、それでも年利20%は厳しいでしょう。21世紀以降はS&P500のPERが20倍を超えることが多くなっていて、「割安」という状況を容認されなくなってきました。また、バークシャーという会社規模の問題も当然、あります。

個人投資家がバークシャーの成績をアウトパフォームすることはとても難しいと思います。バークシャーはほとんどの年でS&P500の成績の上をいっています。S&P500の成績も超えて、バークシャーの成績も超えるというのは、想像するだけで「とてつもない事」のように感じます。ただし、バークシャーは大きすぎるという規模の欠点もあります。(にもかかわらずS&P500に勝っている点がスゴイのですが。)

銘柄選定の技術とタイミングを上手く捉えた売買に成功すれば、勝てるかもしれません。ただ、「長期的にアウトパフォームできるか」と言われれば、やはり「難しい」と思います。(今、私はIBMに全力投入していますが、正直、これで勝てるとは思っていません。)

まぁ私のように個別銘柄で勝負している人は安西先生(スラムダンク)の「最後まで希望を捨てちゃいかん」という言葉を信じましょう^^;未来は常に不確実ですから。


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