前向きな背中の一押し | 笑いの家

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愛知県豊田市にある介護施設です。

突然ですが、ペップトークをご存知でしょうか。

最近、やっと巷でも耳にするようになりましたが、まだまだ知らない人も多いです。

 

ペップとは、「元気」「活気」という意味で、ペップトークは元気・活気を与えるトーク手法です。例えば、数年前の女子サッカーワールドカップ決勝戦PK前の佐々木前監督から選手に送った一言。

 

「思いっきり楽しんでこい!」

 

東日本大震災の時に、福島第1原発へ向かった東京ハイパーレスキュー隊の隊員の奥様がご主人に送った一言。

 

「日本の救世主になって下さい!」

 

たった一言で、人をやる気にさせたり元気づけたりする事が出来ます。逆に、やる気をなくしてしまう事も出来てしまいます。これを「プッペトーク」と言います。

 

ペップトークは難しくないですが、ある程度は知識が必要です。

まずは、4つのフレーム。

この4つのフレームを順番に使うことで、相手のやる気を引き出し、勇気を与える激励のメッセージを伝えることができます。

 

次に、

 

 

例えば、

 

・遅刻しないでね  (否定表現)

・時間に余裕を持って来てね  (してほしい表現)

 

「脳は否定語を理解できない」というポイントを理解する事。「遅刻しないでね」と言うと、「遅刻」という事が意識されてしまいます。なので、してほしい変換して表現をする事が大切です。

 

現在、いろいろな場面で導入されているペップトーク。

・ある企業でペップトークの研修を行った後、成績が全国トップクラスに

・病院では、看護師やセラピストに研修を行うと、元気になる高齢者が続出。

・家庭では、奥さんが怒らなくなった。

 

等々。

 

ここで、少し練習

とらえかた変換トレーニング (4つのフレームワークで言う2の承認)

 

・口うるさい  ➡  気配りが出来る

・頑固      ➡  芯が強い

・ルーズ    ➡  優しい、大らか

 

してほしい変換トレーニング (4つのフレームワークで言う3の行動)

 

・諦めるな   ➡  最後まで頑張ろう

・負けるな   ➡  ベストを尽くそう

・焦らないで   ➡  自分のペースで

 

また、自分が無意識に使っているプッペな口調も意識してみて下さい。

例えば、

 

「ダメだ」「無理だ」「出来ない」「最近ついていない」等々。

 

これらをペップな口調に変換するトレーニングをしましょう。

例えば、

 

「大丈夫」「出来る」「問題ない」「絶好調」等々。

 

少しだけ、意識を変え、言葉を変えると行動も変わり、周囲の人達を笑顔に出来ます。興味のある方は、ペップトークの書籍も多数ありますので書店でご覧下さい。また、10月からのドラマでも、ペップトークに関連するドラマが放映されるとの事です。

 

余談ですが、ひとり言って知っていますよね。人間は1日に2万~3万語のひとり言を無意識に話しているようですよ。このひとり言、プッペになっていませんか?

 

職員T