みいゆ「あ~ おもろかったぁ~
今日観た映画 みんなは どやった」
カメポン「わしは故郷の海の話しじゃったから 面白かったがなぁ
しっかし~
みいゆッチは映画と同じパイレーツの格好で観に行ったで
わしらメッチャ恥ずかしかったがな~ なぁ~みんな」
ハシビッチ「ホント。ホント
そんなコスチュームじゃ~ 映画のタイトル言わなくても
何の映画観に行ったか分かっちゃう感あるよね~」
猫クロ「ハシビッちゃんは最近いっつも『○○感あるよね~』って
自分だけで気に入ってる感あるよニャン」
ハシビッチ「うわっ
他の人が言うとメッチャ気持ち悪る感あるよね~」
ヒヨコッチ「あれ 眼の前にカーペットが落ちてるピヨ 」
カメポン「おおっ
これは かの有名な魔法のじゅうたんやがなぁ~
空飛ぶ絨毯とも言うシロモノじゃ~ 」
ヒヨコッチ「魔法のジュウタン 本物かどうか調べてみるピヨ」
カメポン「本物の魔法の絨毯やとしたら 『油からブタ~』とか~
『絨毯よ浮かべ~・飛べ~・止まれ~』ってな感じで
声掛けたら大丈夫や」
ハシビッチ「『アブラカラブタ~』 普通『アブラカダブラ』でしょぅ」
ヒヨコッチ「それじゃ~ 早速 魔法の絨毯かどうか調べるピヨ
『絨毯よ~ 浮かんでみてピヨ~ 』 」
ヒヨコッチ「 やった~っ。 浮いたピヨ
カメポンって自分の事はよく覚えてないけど
古~い話しとかは良~く覚えてるなぁ~ピヨ~」
みいゆ「ほんじゃ~ どっか行ってみたい所がある人~っ
絨毯に向かって行きたい所を正確に言うんや
ほんでもって みんなも絨毯に乗るんや~ 」
ハシビッチ「それでは わたくし行きたい所を言っちゃいま~す。
『絨毯さん。わたくしの渋い感じとマッチする
わび・さびの場所へ飛んで行って下さ~い』 」
みいゆ「なんや抽象的な物の言い方やなぁ~っ 」
カメポン「おお 着いたがなぁ~」
ヒヨコッチ「わび・さびって言ったら日本庭園に来ちゃったピヨ」
みいゆ「行き場所をハッキリと言わんかったで
作業中のおっちゃんが潮干狩りの熊手みたいな道具で
庭の砂紋造りを 地味~に しとるところやがな~ 」
ハシビッチ「でも この風景なんとな~く 落ち着く感あるよね~ 」
カメポン「わび・さびっちゅうたで テッキリ
静岡県のワサビ畑に行くのかと思っとったがなぁ~ 」
ヒヨコッチ「それじゃ~ 次はどこに行くピヨ 」
カメポン「次は わしが言わせて貰いまんがな
それでは言いますで
『さっき観た映画のアラビアンへ飛んでけ~ 』」
ヒヨコッチ「あらら。映画のタイトル間違って言ったピヨ 」
カメポン「おおお~っ
カリビアンをアラビアンって言っちゃったがなぁ~
そしたら そんな感じの国に来てしもたがなぁ~
けど ごっつぅ ええ所やないかぁ~ぃ 」
ハシビッチ「 こんな所は滅多に来れない感あるよね~」
みいゆ「ほな、お城の入り口に着陸や~。みんな~ 降りるで~ 」
ハシビッチ「なんか~ この場所は高級感あるよね~ 」
ヒヨコッチ「あ 誰かこっちに来たピヨ」
王子様「 あ~っ 私の絨毯が見つかって良カッタブラ~
その空飛ぶ絨毯は私の物でカダブラ~
絨毯に乗る前に 行き先を言っちゃいまして~
絨毯だけが飛んで行ってしまったんで
大変困っていた所でカダブラ~
わざわざ絨毯を持って来て頂き
誠に有難うでカダブラ~ 」
みいゆ「ほ~っ。 カメポンのおかげで ここに飛んで来れて
持ち主に偶然会えて良かったなぁ~
ほんで~絨毯にどない言うて声掛けたんでっか」
王子様「私たちはこの国の王子と 姫君でして
いっつも色々と神経使って疲れていましたので
『神経の使わないボ~ッした所へ飛んでけ~ 』と
お願したのですが~ その時私達は
まだ絨毯に乗っていませんでした」
みいゆ「そしたら うちらの所に飛んできたっちゅう訳かぁ。。。
王子様~っ。 こう言っちゃ~ 何なんやけど~
そろそろ新しい絨毯に変えた方が宜しい思いますわぁ。
その絨毯は もう寿命かもしれまへんで。
何故って うちらは みんな ボ~ッしてまへんしな。
なんちゅうたって的確な所に飛んでおらへんですわ。
おっ。うちら もう家に帰らんと
一応、ジュウタン借りて家に帰りますわ
家に着いたら 無人飛行で お宅はんらの国
アラビアンナイトの王子様の所に絨毯を飛ばしますでな 」
王子様「それは良いお考えでカダブラ~
それでは お気を付けて~
そうそう、これ おみやげでカダブラ~
遠慮しないで持って帰ってカダブラ~ 」
カメポン「えええっ ま・ま・ま魔法のランプ~やがなっ
わしも長~く生きてて良かったがな~」
みいゆ達「ほな、王子様とお姫様 おみやげ頂きまして
有難うございますぅ。 家に着いたら
絨毯 返しますね~ ほな さいなら~ 」
王子様「絨毯はアラビアンの王子宛で宜しくでカダブラ~ 」
みいゆ「了解で~す。ほな さいなら~ 」
カメポン「ほんま。 良かったなぁ~
まさか魔法のランプをおみやげに貰えるとわなぁ~
この魔法のランプを手のひらでこするとなぁ~
ランプから大っきな魔人が出て来て
何でも言う事を聞いてくれちゃうんやで~」
みいゆ「そっか~
ほな ちょっとこすってみるで~
ん? こすっても反応ないがな~
これ 魔法のランプと ちゃうがな~
ランプのフタ開けてみたら~
中にカレーのルーが入っとるわぁ~
魔法のランプと思った物は なんと。。。
ただのカレーの入った食器やったがな~
まぎらわしいモンを渡すなっちゅうねん 」
カメポン「ウソでっしゃろ~っ そんなん いややっ 」
みいゆ「さ~ 元の場所に着いたで~ 」
カメポン「ちょっと~。そのカレーの入れ物を王子さんに返して
魔法の絨毯をおみやげに替えてもらって来るがな。
これからわしが王子さんのところへ行って
交渉して来るで みんな 絨毯から降りてくんなはれ。」
カメポン「ほんで みいゆッチの持ってるカレーのランプを
魔法の絨毯に置いてくんなまし。
ほんじゃ~行って来るでなっ」
カメポン「おっと。行き先を言わないと飛んで行かんかったなぁ~
『アラビアンの王子さんの所に飛んで行け~っ』 」
ふわっ
ハシビッチ「あらら。 カメポン まさかの絨毯 乗り忘れ~ 」
ビュ~ン
ヒヨコッチ「カレーの入れ物だけアラビアンに飛んでったピヨ 」
みいゆ「やる事が さすが カメポンらしいわな~ 。。。」
カメポン「・・・・・・・・・・・
なんでこうなるねん 」