「刑事ゆがみ」第8回感想 | 感想亭備忘録

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今回も良い物語でした。

弓神(浅野忠信)の人として、刑事としての矜持も見られましたし、羽生(神木隆之介)がそれに触発されて事件と真摯に向き合う流れも、二人のバディとしての成熟を感じさせてくれました。

 

主演二人+菅能(稲森いずみ)のキャラクターのおかげで明るく楽しく見られていますが、起こる事件はどれもやりきれない、切ないもので、今回のエピソードも、深い悲しみを覚えました。

子供のためにまっとうに生きようとしていた被害者はもちろん、身勝手で自己中心的な加害者の抱える、やりがいを全て失った人間の空虚と、絶望的なまでの孤独は胸を穿ちます。

高齢化社会がいよいよ本格化する日本において、本当にこんな事件、いや事件にならないまでもこういう孤独を抱えた人は増えていくんだろうと考えさせられます。

 

「刑務所でも働けますか」

 

このセリフになんとも言いようのないやり切れなさを感じました。

 

次回は最終回に向けてヒズミ(山本美月)の過去、ロイコ事件が関わってくるようです。どんな結末に向けて進んでいくのか期待して待ちたいと思います。