「シグナル 長期未解決事件捜査班」第2回感想 | 感想亭備忘録

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は、8年後!?

唐突に時間が飛んでびっくりしました(笑)

 

前回から引き続きの事件お幕切れは結構あっけなかったですね。もう少し尋問での攻防があるかと思ってたんですが、それをやるには時効まで残り20分は短すぎましたね。

結局、少女ではない方の被害者(容疑者の恋人)の方の証拠でお縄になりました。苦さを残しながらの解決は悪くないのですが、見ている方は時系列がよくわからなくなっているのであの駐車券の意味がストンと胸に落ちないというか、そもそも少女と彼氏のどちらを先に殺したのかもよくわからなかったので、駐車券を証拠として見せられても「お、おう…」としか反応できなかったところがあります。

 

それはそれてとして、この事件を契機にようやく「長期未解決事件捜査班」が結成され、いよいよ始まる!と思った次の瞬間…

は、8年後!?(笑)

 

主人公である三枝(坂口健太郎)と桜井(吉瀬美智子)は全く外見が変化しないので一体何歳の設定なのかよくわからなくなりました。少なくとも坂口さんは実年齢(26)よりかなり上の役どころなんですよね。

 

過去と現在がコミュニケートすることで過去が変わるお話で、無線通話のタイミングも実際の時間経過に沿っているわけではなさそうなので、時系列をもっとハッキリ認識できる仕掛けがほしいですね。今後出てくるのかも知れませんが。年表というか時間軸にそって起きた出来事をわかりやすく見せてくれる工夫がないと、因果関係が整理できなくて感動やカタルシスが中途半端になる恐れがありそうです。

 

ともかく始まりました。

個人的にはプロファイラーをしっかり描いた作品が日本にはあまりないように感じるので、オカルトな無線機は無しで坂口さん主演のプロファイラーのドラマでも良かったのですが、無線通話で過去が変わるトリッキーな展開も面白そうではあります。

 

この第2回まではいい意味で物語がどの方向に進むのかわからない緊張感がありました。時系列のややこしさも視聴者を五里霧中にさせて不安を煽る効果があったと思います。

ですが方向性が定まった以上明快に「何をいつまでにどうすればどうなる」という因果関係をはっきりさせてその状況に視聴者を感情移入させる必要があります。

 

次回事件とそれに関わって無線機でのやり取りをどのように見せてくれるのか期待したいところです。