「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」第2回感想 | 感想亭備忘録

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物語の基本的な構造はいいと思うんです。

冷徹に切り捨てたと見せかけて、切り捨てられた本人も気づいていない幸せを切り捨てることによってもたらす。ついでに悪人を成敗する。これが基本なんでしょう。

 

でも全てがチープなんです。

切り捨てられた夏月(中越典子)のやっていた不正なんて気づかれないわけないじゃないですか。あんなバレバレの不正を許してしまっているのなら、管理部門に大問題ありじゃないんでしょうか。

そして取ってつけたようなセクハラ、はともかく無理矢理のアクションシーン。腕を捻り上げてるんだから蹴り倒す必然性があんまり感じられませんよ。

 

物語の構造は手堅いのにそこに乗せるディテールがやっつけというか手抜きで粗が目立つので全体的にチープなんです。深夜ドラマならこれぐらいでも良かったかも知れないんですが、22:00にやるドラマでこのクオリティーはちょっとしんどいと思ってしまいます。

 

せっかく重い事情を抱えた夏月というキャラを出したのだから、がん治療中の夫の医療費のために会社に執着する夏月vs椿眞子の勝負にフォーカスしたほうが面白くなったんじゃないかと思います。毎回ハイキックしなくてもいいでしょう。

 

第2話の収穫は「中越典子さんはキレイで魅力的な女優さんだと再確認した」ことぐらいでしょうか。次回は中身を手抜きしないでしっかり作り込んだお話を見せてほしいものです。