ジャンケンで物事を決める日本 | 小5から中3までアメリカ帰国子女のブログ

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南カリフォルニアに4年間滞在しました。
「子供目線のアメリカ生活」
毎日のちょっとしたひとコマ、学校の様子、
子供は海外に行くことに対してどんな思いなのか、など
辛いことも今となっては笑える感じで、ご紹介します。

日本の小学校って、何かにつけてジャンケンで物事を決めませんか?

掃除当番、日直、なんとか係、etc…

日本にいるときはそれが"普通"で何とも思いませんでした。


アメリカの小学校はジャンケンで物事を決めません。

日本の○○係みたいなのはありませんでしたが、リーダーを決めるときや、ちょっとした責任者を決める機会はありました。

そういうときは、100%立候補制ですびっくり

「Who wants to be in charge of〜〜?」

と先生が聞くと、競うように手が挙がります。

見ていて気持ちがいいですね。
日本じゃありえないっす日本



でもそんな立候補制が、6thgradeのときは見ていて煩わしかったです。

なぜなら立候補制は時間がかかるからもやもや

ジャンケンでパッときめちゃえよ…ぼけー
と思ってました。


話合いの内容も様々で、

前回自分がやりたかった役だから今回はやりたい、とか
自分の環境の方が適役だ、とか
経験があるから、とか

話がまとまらない時は、先生がパッと決めちゃう場合もあります。

日本の学校ならジャンケンで一発なのに、面倒くさいことするよなぁと思ってましたショック




まさにその「面倒くさい」が日本人をダメにしてるような気がします。

話合いを放棄して、決断は天に任せる。

何か係りになっても
「ジャンケンで負けただけだしぃ」
※でも仕事はちゃんとやる日本人。

自分で 「I'm responsible for〜〜」と自主的に決めた方が、色んな係が前向きですよね。
※でも仕事はテキトーなアメリカ人。



立候補で物事を決めるのに慣れたころ、帰国しました。





日本の中学校、体育の時間にて。

女子10人くらいで固まって、柔道の授業を受けていました。

道場の端っこにいた先生が
「ひとり帯を取りに来てくださ〜い」
と呼びかけました。


ひとりの女子が
「じゃあジャンケンで決めよっか♪」
と言いました。


10人みんな仲良く従います。
ニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコチーン


私を除いて。

(えぇぇ
ジャンケン?!
この人数で?!
先生までの距離5mだよ?!)


ジャーンケーンポンッピンクハート

あーいこーでショッルンルン

あーいこーでショッキラキラ

あーいこー


あ゛〜〜〜(;°皿°)
んもうっイライラする!

「いいよあたし取ってくるから」

和を乱す帰国子女、参上雷


ポカーンとしてる女子たちの視線を背中に感じながら、ドスドスと先生のところへ行ってしまいました。





ジャンケンって面倒くさいムキー

こんなこともスッと決められないの?!

逆カルチャーショックのイライラを柔道にぶつけました。
↑更に和を乱しまくり。




アメリカと日本、両方で義務教育を受けて感じたこと。

やっぱり自分で何をするか、
何をしたいかくらい、
自分で決めるべきじゃない?!

運任せじゃなくてさ。

確かにジャンケンで決めれば、
「誰々がやりたいって言うから…本当は私もやりたかったんだけど」とか
「まぁ図々しい」とか
村社会で生きていく上ではやりやすいのかもしれません。

よく言いますよね
「文句なしのジャンケンで決めよう」って。
誰のせいでもなくするために。

文句を言わないのは日本人の美徳ですから。

なんか武士の切腹を思い出します。
潔く散る感じ。



嵐のリーダーもジャンケンで決まったそうですね。大野くんの人柄で続いてますが。

アメリカでリーダー決めるなんて日にゃ、絶対にジャンケンではおさまりません。
「I will become a good leader because...」
と一人ひとり立候補し合うことでしょう。


簡単なことから大事なことまで、何でもジャンケンで決めるのはなぁえー?




ジャンケンの起源は村社会と武士社会にあり
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