2017年1月23日月曜日

ラグビー日本選手権 準決勝

 16-17シーズンのラグビー日本選手権はトップリーグのトップ3と大学選手権優勝校が参加して行われます。そして大学のチームが日本選手権に参加できるシステムは一応今年が最後になりました(このあと2シーズンはトップリーグのチームだけが参戦)。そしてカードはトップリーグ優勝のサントリー・サンゴリアスと大学選手権優勝校の帝京大学が対戦でした。トップリーグのチームから1勝をスローガンにここまで戦ってきた帝京にとってこれ以上のない相手ともいえますが、試合前の予想は圧倒的な差がつくのではないかと思っていました。しかし、そんな外野の予想を覆して、これまでの積み重ねをすべてぶつける堂々した戦いをみせてスコア的にも互角の戦いになりました。ただ、サントリーも相手へのリスペクトは口にしていましたが、ゲームの入りがトップリーグとは多少違っていたのかもしれません。後半に入り圧倒的に有利だったスクラムを押し、バックスへの展開でも前半は上手くドリフトして対応していた帝京に対してアングルを掛けてセンターやフルバックを入れることで大きくゲインを切り始めました。
 結果だけをみれば54-29でサントリーの圧勝ですが、花園に足を運んだファン、テレビの前で観ていたファンには見ごたえの、そして「もしかして」との思いも起こさせる一戦だったんじゃないでしょうか。ここまで社会人が圧倒的な強さを見せつけ始めた頃から紆余曲折はあったものの、60年から始まった社会人vs大学生と日本選手権の構図はここで一旦終止符を打たれます。しかし、帝京の大健闘に3年後以降(というかワールドカップ日本大会開催後)に再び日本選手権に大学生の枠が復活する可能性も残ったような気がします。
 一方で、日本のラグビーがこれまで以上に世界と戦っていくためには下の世代からの育成の継続は必須でしょう。そのためにも大学のチームがトップリーグにチャレンジするシステムは必要だと思います。サッカーには天皇杯があります。ラグビーにこのシステムを導入するには難しい点はあると思いますが、来シーズンからトップチャレンジリーグが作られるなかでサッカーのJ3にクラブチームのU23チームが参加しているように、トップチャレンジリーグに大学のチームが名を連ね、コンスタントに上のチームと戦うシステムが早急に必要だと思います(もっと個人的にいえば、クラブチームにも門戸を開いて欲しいですね!)。
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