訪れた古寺の庭に
スポットライトを浴びたかのように
泰然と そして にこやかに
あなたは そこに居た
わたしが来ることを
当然 知っていたようで
私の手を引いて とどまるように促し
彼女の スポットライトの中に
引寄せようとする
あなたは 申し分なくきれいで
誰が見ても 賛辞を惜しまない存在なのに
どうして 私の手をとるのだろう
ひっそりが 好きな私に
違う世界を見せてくれるというのか
それとも
あなたの華やかさは 仮の姿で
寂しさのかたまりが あなたの真の姿だと
訴えるのか
語りあう時間の向こうで
わたしは しらぬ間に
牡丹になって
古寺の庭の景色となる
スポットライトを浴びたかのように
泰然と そして にこやかに
あなたは そこに居た
わたしが来ることを
当然 知っていたようで
私の手を引いて とどまるように促し
彼女の スポットライトの中に
引寄せようとする
あなたは 申し分なくきれいで
誰が見ても 賛辞を惜しまない存在なのに
どうして 私の手をとるのだろう
ひっそりが 好きな私に
違う世界を見せてくれるというのか
それとも
あなたの華やかさは 仮の姿で
寂しさのかたまりが あなたの真の姿だと
訴えるのか
語りあう時間の向こうで
わたしは しらぬ間に
牡丹になって
古寺の庭の景色となる
百花殿(ぼたん)
花言葉 高貴、壮麗