やはりカープは中村奨成くんを取りに行くか。

 

 

それでいい。

 

 

 

 

 

 

それにしても、松田オーナーは天才か・・?

 

はたまた完璧な戦略家なのか・・・。

 

 

 

地元、広陵高校の中村くんを1位指名するのはある程度予測はできる。

 

 

私が絶賛するのは、その指名の仕方だ。

 

 

 

 

中村くんが9月29日にプロ志願届を提出したとき、まだ清宮くんはプロ志願届を提出していない。

プロか進学か、まだ誰にもわからない状態の時、カープは中村君を1位指名と名言をしていないのだ。

 

 

実はここで、清宮くんがプロへ進んでもうちは中村くんを1位で指名します。

と宣言もできた。

 

 

 

だが、わかっていたのだ。

 

決定機はここではない。

 

事はまだ動く。

 

 

軽口は命とりで、言葉は言霊は、絶好のタイミングで使うのだと。

 

 

 

勿論、清宮くんがプロに進んだ場合のシュミレーション、

進学した場合のシュミレーションも当然していたはずだ。

 

 

もし清宮くんがプロを選んだ場合、1位で指名するのか?

清宮くんがS級の逸材なのは言うまでもない。

間違いなく2位ではとれない。

取りに行くのなら、1位で指名する以外に選択肢はない。

 

 

 

 

だが、私は前のブログにも記したように、カープは1位で指名するとはないと考えていた。

 

 

 

それは後に松田オーナーが語った「うちのスタイルに合わない」ということだ。

 

 

 

 

あくまで憶測だが、私は中村くんがプロ志願届を提出したときには、既に1位という心づもりはあったのではないかと思うのだ。

 

 

勿論、清宮くんがプロ志願届を提出したとすれば、机上にあがるのは当然であるし、

その他の即戦力ピッチャーの選択肢も当然話としてはあがる。

 

 

しかしながら、カープという球団は「野球」だけでは判断しない。

 

 

「人間性」「性格」「スタイル」「愛」

 

 

野球人としてだけではなく、人間として、愛され、親しまれるのか。

 

 

「野球」だけではない、「人間」としての価値も判断基準だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、清宮くんがプロ志願届を提出する。

 

 

清宮くん側は、各球団に面談を申し込んだ。

 

 

 

だが、2日に行われた面談にカープは出席していない。

 

 

球団幹部はこう話した。

 

 

「指名しない方針なのに、行くのは失礼だろう」

 

 

 

これが我がカープの流儀

 

 

我がカープの美学さ。

 

 

 

 

 

 

そしてそれと同時に、「中村奨成くんを1位指名します!」と宣言した。

 

 

この絶妙のタイミングは偶然か・・・?

 

 

もし全てが偶然なら、出来すぎな話だ。

 

 

 

つまり偶然ではなく、なに一つぶれずに事を動かした松田オーナーの戦略上の事なのさ。

 

 

偶然や幸運が重なり合ったことだけの話で、本質である地元のスターを取りに行くことは変わりなかったんだ。

 

 

 

 

松田元オーナーか・・・

 

 

すごい人だな。

 

 

やはり人の上に立つ人だよ。

 

 

 

 

 

 

もし私がオーナーなら、同じように間違いなく中村くんを1位で取りに行く。

 

そして同じように、あの場面で「中村奨成くんを1位指名します!」というだろう。

 

すごいと思う人とシンクロしたのは嬉しいことだが、

ただ私はダークヒーローだから、清宮くんのプロ表明にほくそ笑んだだろうがね(笑

 

 

 

 

 

 

カープが「常勝軍団」「人気球団」にここまでなったのは、

松田オーナーの人間性とそれをつないでいく球団の努力のたまものなんだろうね。

 

 

 

 

 

今のカープは、地道にパズルのピースを揃えていった

 

最高傑作さ。

 

 

 

 

 

                           ルルーシュ・ランペルージ