皆さんこんにちは、管理人ましゅ太郎です。
 
本日は、皆さんも毎日お世話になっている日本郵便等を傘下に持つ日本郵政のお話です。
 
昨日、日本郵政株式の第2次売出の価格が1,322円と決定しまして、明日27日までが申込期限となっています。
 

IPO時の価格が1,400円なので、5%程下落しての第2次売出となりました。IPO時に購入された方は、若干の配当金を貰いつつも、株価上昇のメリットを享受できておらず、不満の残る追加売出となりました。
まあ、東日本大震災の復興財源に充てるという名目がある以上、仕方ないかな。。。
 
 
では、まだ日本郵政株式を保有しておらず、これから第2次売出に申し込むのかどうか悩んでいる方にとって、今回の売出は申込んだほうが良いのでしょうか?
といっても、今後の株価の推移なんて誰にも分かりませんので、申込む際の注意すべき点を語っていきたいと思います。
 
・2022年度までに、もう一度売出が予定されている
今後5年以内に第3次(最終)売出が予定されています。その際は、株価が下落する方向で調整するものと考えられます。

とはいえ、何も対策を行わずに売出を行うわけがありません。今回なら、日経平均株価への採用、自社株買い、郵便料金の値上げという驚異のタイミング(?)&株価上昇対策により、株価の大幅下落を避けたのは素晴らしいといえます。
 
次回の売出時も対策をすると想定されます。けど、売出の度に郵便料金を値上げするのは勘弁です。

・価格競争力がある
先ほどの話とつながるのですが、日本全国津々浦々に郵便する事業は結構な独占状態であり、郵便料金について値上げされると誰も抵抗できないのが現状です。ということは、価格競争力があると一般的に言えます。
とはいえ、簡単に値上げすると政府や国民から批判が来ますので、自由にできる状況ではありませんね。

・PERは適正水準、配当金は魅力的
2017年9月26日現在でPERが約14倍となっており、特に過熱している状況でもないため、今後の業績拡大により株価は上昇する可能性はあります。
また、配当金は1株あたり年間50円となっており、配当利回りで約3.7%/年となっています。高配当株の中でも比較的水準は高く、事業の安定性等を考えるとポートフォリオに入れておきたいレベルと考えます。

・PBRは1倍を切る状況だが・・・
PBRは0.41倍となっており、かなり資金効率が悪い状況となっています。

主な要因はゆうちょ銀行の預金が多すぎることにあります。
適切な貸出先があれば問題ないですが、現状は金余りの状況ですので、誰も積極的に借りないのでしょう。(それなら、不動産投資の融資にお金を回してもらっても良いんですけどね)
 
ただ、現在の金余りの状態から正常に戻ったとき、豊富な資金量があるのは大変なメリットとなります。有望な融資先へガンガン融資・投資を行い利益を拡大することが可能です。

そういう意味では、少し前に野村不動産HDの買収を見送ったのも正解かと思います。間違いなく高値掴みとなってましたから。
 

第2次売出後は、売出価格にさや寄せする感じで株価は推移すると思います。
その後の株価の推移は実力勝負となりますので、そのタイミングで株主になるのも一手です。