【当面の金融政策運営について】
日本銀行は、本日、政策委員会・金融政策決定会合において、以下のとおり決定した。
(1)長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)(賛成7反対2)
次回金融政策決定会合までの金融市場調節方針は、以下のとおりとする。
短期金利:日本銀行当座預金のうち政策金利残高に▲0.1%のマイナス金利を適用する。
長期金利:10年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、長期国債の買入れを行う。
買入れ額については、概ね現状程度の買入れペース(保有残高の増加額年間約80兆円)
をめどとしつつ、金利操作方針を実現するよう運営する。
(2)資産買入れ方針(賛成7反対2)
長期国債以外の資産の買入れについては、以下のとおりとする。
①ETFおよびJ-REITについて、保有残高が、それぞれ年間約6兆円、年間約900億円に相当する
ペースで増加するよう買入れを行う。
②CP等、社債等について、それぞれ約2.2兆円、約3.2兆円の残高を維持する。
以上
決定内容は前回と一言一句違いはありませんでしたので、そのまま掲載いたしました。
そして今晩はECB理事会が予定されており、特にドラギ総裁による会見が注目されます。
・QE縮小またはスケジュールに対する言及
・上がらない物価上昇率に対する見解
・FRBを意識する発言があるかどうか
2014年8月22日、ドラギ総裁はジャクソンホールにて次のように話されています。
「政策スタンスをさらに調整する用意がある」
その前の6月理事会にて政策金利を0.15%まで引き下げ、9月理事会でさらに0.05まで下げて、
ついに年明けの2015年1月22日に当時毎月600億ユーロの債券買い入れを決めたのでした。
3年前のジャクソンホールにおける講演は、QE導入を意識した内容でした。
キザなようですが、もしQEを縮小するのならジャクソンホールで言及してほしい気もいたします。
ちなみに3年前の同シンポジウムではイエレン議長も講演を行っており、
このとき初めて「目標への進展が早ければ、利上げが早まる公算」と述べたのでした。
今晩は予定通りテーパリングに言及するのか、または前回発言の火消しにまわるのか。
もしくは言うべきことを言わずけむに巻き、ドラギマジック発動か。
なんとなく3番目に1票の気分です。
皆様の貴重な1票が励みです。
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