イタリアは税金が高い。いろいろな種類の税金があるが、消費税に価するものは22%以上である。まあこれは教育や食料品といったものは対象ではないのでスーパーでの買い物の値段とかにはあまり影響しない。

 

とかく評判の悪いイタリア税制だが、ここ数年の労働改革や不景気(脱したらしい傾向もあるが?)で解雇されたから独立したいとか、また若者がスタートアップとして独立起業したいという場合によいシステムがある。

 

それは、簡単にいうと個人事業主の年間30万ユーロ(400万円くらい)までの売り上げに対しては税金を5%(スタートアップなら)にしましょう、というもの。スタートアップでなくてもこの金額までなら15%で済む。また、特典として経費がもともと22%と決められていて、たとえその経費を使わなかったとしてもそこには税金がかからないシステムなので、計算も楽チン、つまり税理士さんの手間も省けて税理士さんの費用も押さえられるというものである。

 

ちなみにスタートアップとして起業するとはこれからする仕事は今までの延長ではなく、新規事業として開拓しますよという意味なので、今まで学生だった人とか職歴のない人にはうってつけである。(今までに職歴のある人はその仕事ではスタートアップにはならないので15%の税金を払うか、またはどうにかして今までしてこなかった職種のお題目を考えるか)

 

だが、払うものはこれだけではない。いわゆるフリーランスの年金機構に入らねばならない。これが売り上げの25.67%かかる。

結局は将来の自分のため、とはいえ日本の年金と同じく保証はない・・が、イタリアという国を知ってくるとなぜか年金に関しては日本より信用できるような気もしないではない。

なぜか、はここでは長くなるので書かないが、一言でいうと権利ということに関して敏感だと思うから、だ。

 

どっちにしてもスズメの涙だろうとは思うが、とりあえずイタリアの年金制度にがっつり支払っているというわけ。

この国の将来に期待したい・・(できれば)笑い泣き