正さとは何か?その10 ~誰もいない森で木が倒れた時、音は存在しない。 | 龍安寺先生と護国寺君~アインシュタインと般若心経

龍安寺先生と護国寺君~アインシュタインと般若心経

潜在意識の力に気付いたけれど、
まだ科学を捨てきれない人のための、
量子物理学と心理学と哲学と宗教のお話です。

龍安寺「君の世界は君が作っている。だから君の気分が変わると、世界の色も変化する。君が世界は素晴らしいと決めれば世界は素晴らしい場所に、君が世界は敵だらけのろくでもないところだと決めれば世界は敵だらけのろくでもない場所になる」


護国寺「ちょっと待ってください。簡単にはいそうですか、ってわけにはいかない話になってきましたよ」
 

龍安寺「だから、ホ・オポノポノで君が変われば、君の世界は変わるんだ」
 

護国寺「ホ・オポノポノが世界を変えるってことですか?」
 

龍安寺「そうだよ。正確にいうと、君が変えるんだけどね」
 

護国寺「いやいやちょっと待ってください。どうしてそうなるんですか?」
 

龍安寺「世界は君が見ているマボロシだからだよ。君が変われば当然見える世界も変わる」
 

護国寺「それは般若心経に書かれてますし話もしましたけど、そんな簡単には納得できませんよ」
 

龍安寺「それじゃ、世界は一種のマボロシだということを科学的に説明しようか」
 

護国寺「お願いしますよ。そんなことできるとは思えませんけど」
 

龍安寺「以前話した哲学の命題、誰もいない森で木が倒れた時、音はしたかというのを憶えているかい?」
 

護国寺「はい。でも僕は音がしたと思います。多くの科学者たちもそう考えると思います」
 

龍安寺「結論を言おう。君や科学者たちがどう思おうと何を言おうと、音はしなかった」
 

護国寺「……そんなバカな。どうしてそこまで言い切れるんですか?」
 

龍安寺「音、というものは何なのか説明してくれないか」
 

護国寺「はい。音は、空気の振動ですね」


龍安寺「その通りだ。その振動が耳に入って鼓膜を揺らし、それが電気的な信号となって脳に届く。それを脳がこういう音だと解釈して認識される」
 

護国寺「はい」
 

龍安寺「それでいい?」
 

護国寺「はい」
 

龍安寺「……何か気付かない?」
 

護国寺「はい?何にですか?」
 

龍安寺「今の表現の中で、音というものが一種のマボロシだということが説明されてるんだけど」
 

護国寺「はい?音がマボロシ?」
 

龍安寺「そうだ」
 

護国寺「どういうことでしょうか?」

つづく

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