市川稔の米(マイ)情報

パックご飯値上げ

パックご飯の消費はずっと増えてきました。


小生は「昭和」の時代に企画し、10億投資して工場立ち上げ。

もろもろの要因ありますが失敗体験あります。


原料の米代はいまより高かった。


ここ数年、スーパーやDSで3個パック(ごはん200g×3個)で税込300円以下みたいな商品があふれ。

消費、需要は拡大しました。

100円切ると「割高感」が薄れるようだ。

高齢者が米炊かない、ごはんを買うようになり。

主婦も常備して「チン」してさっと出せる便利さを買い。

一人暮らしなど「ごはん」は買うもので「炊く」ものではないとか・・・


実は、ごはんを買っているのですが、原料の米代より、パッケージ代、工場の生産費、物流費、卸、小売マージンの方がはるかにコスト掛かる。


ごはん200gとは、原料の白米は約90g。

㎏300円の米で27円

400円なら36円

500円の場合45円


でも、こんな高い原料ではまったく採算合わない。

小売100円以下の場合、工場出荷価格60円台くらいかな。

原料は15円くらいでないと採算合わないそうだ。

原料の米価格は㎏170円まで。

国産米でまともなコメが170円で仕入出来る?

29年産はくず米でも240円くらいする。

昨年まではくず米ブレンドしてなんとかやっていた(そうだ)

スーパーやDSは簡単に値上げしてくれない。


メーカーは大赤字。


で、ようやく値上げをするとメーカーは発表。


30年3月からなど。


パックご飯相次ぐ値上げ 外食にも波及(テレ朝)



天丼、味噌汁付で500円で頑張ってきた「てんや」も540円に値上げ。


米を始め、食材の値上げ、人件費上昇で耐えきれない。


小生の会社でいえば、「おむすびセット」500円を540円にする感じ。


きゅうさんでも一部値上げしました。


パックご飯はレンジでチン。

レンチンごはんとも言う。


おむすびは料理

天丼はもちろん料理


パックご飯は「米」でなく「ごはん」なのですが微妙な存在。


その証拠に「高級米」(高級米といっても白米ではごく普通の米ですが)を使い、売価が180円とか200円になればとたんに売れなくなる。




消費生活者の「くらし」のどのシーンなのか?



お米を炊く


パックごはんをチンする


おむすびを買う



同じようで同じではない。



高い、安いというのも消費生活者の「生活シーン」により価値観が変わるわけです。



ビジネスをする上でそのどこを目指すか?


小生の言葉では「棲み処」「ポジショニング」ということ。


パックご飯値上げからいろいろなことが読み取れます。

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