SING/シング (日本語字幕版) | ヤンジージャンプ・フェスティバル

ヤンジージャンプ・フェスティバル

基本はシュミ日記です。
…遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん…
  

ここんとこ見仏日記ばかり書いていたら、映画の感想文がたまり始めて来た・・・。

というわけで、4月に観に行ったこちらの作品。

今さらながらに感想を書いておきます。

 

 

【あらすじ】
 
「怪盗グルー」シリーズや「ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテインメントが声優陣にマシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、スカーレット・ヨハンソンはじめ豪華キャストを起用し、音楽と歌の魅力を前面に押し出して描く長編アニメーション。動物だけが暮らす世界を舞台に、それぞれに悩みを抱えた登場人物たちが、地元の劇場で開催されたオーディションに自らの夢と人生を賭けて挑む姿を、60曲を超えるヒットソングや名曲の数々とともに綴る。監督は自身初のアニメ作品となる「銀河ヒッチハイク・ガイド」「リトル・ランボーズ」のガース・ジェニングス。
 そこは、動物たちが人間そっくりな生活を送る世界。コアラのバスター・ムーンは潰れかけた劇場の支配人。彼はかつての賑わいを取り戻そうと、歌のオーディションを開催することに。すると劇場で働くおっちょこちょいのミス・クローリーのせいで募集チラシに2ケタ多い優勝賞金額が書かれてしまい、劇場に応募者が殺到する事態に。そうとは知らず大喜びのバクスター。

こうして、あがり症の内気なゾウのミーナやパンクロックを愛するヤマアラシの少女アッシュ、ギャング団のボスを父に持つゴリラの青年ジョニーら、様々な思いを胸に秘めた参加者たちが集い、町のオーディションが盛大に始まるのだったが…。

(allcinema onlineより)

 

まずはオープニング。

本作の主人公である、コアラのバスター・ムーンが、劇場支配人を目指すきっかけになったであろう、子供の時に観たミュージカルシーンが流れるんだけれども、それだけでウルっときてしまったり・・・・。

 

選曲自体が自分の好きなバンドの好きな楽曲だからというのもあるけれど、あのシーンでステージを見つめる子供時代のコアラ支配人のキラキラした眼差し・・・。

 

自分自身も、子供のころ~20代のころに、色々な音楽を聴いたり、いろいろなステージを観て来て、その頃の感動がいつまでも忘れられずに、今のような人生を歩んでいるわけですから、あの場面ではまるで自分の姿を見ているような気分になってしまい、もうこの映画を客観的になんか観られないような状態!

 

その後は、コンサート出演者たちの悩みに共感してグッときたりした一方で、コアラ支配人の、周りを巻き込んで(てか犠牲にして)いながら、それをまったく自覚していない自分勝手さとかが、鼻についてイヤだなぁと思ったり、クライマックスでのコンサートは、そもそもああいうコンサートがあったとしてもあんなに観客が入るとは思えないよなぁ・・・とか、ちょいちょい気になる部分があったりもしたのだけれども、最終的にはラストのコンサートシーンの気持ちよさと、作品全体で流れる楽曲の素晴らしさで全部帳消し⇒プラスになってしまった・・・といった感じ。

 

特に、あのコンサートシーン・・・。

キャラクターたちのパーソナルにピッタリな選曲、各キャストたちの歌の素晴らしさ・・・と、ただ単純に感動させられてしまいましたよ・・・。

 

ちなみに、昨今の「アニメ作品の吹替え版、無駄に有名人使いすぎ」という風潮が嫌いな自分としては、今回も近所の劇場ではなく、わざわざ字幕版を上映している劇場にいって観たんだけれども、観終わったあとでこの作品の吹替え版のキャストを見てみると、それぞれのキャラに合いそうなキャスティングがされているようだったので、吹替え版でも観なおしてみたかったなぁと思ったり。

 

そんなこんな、音楽に一度でも人生を救われた経験のある人は、グッとくること必至の作品でした!

(2017年4月15日 チネチッタ川崎にて鑑賞)