●ペンギンの恩返し

 

 


霊能者というと、対象は人間なのが普通ですが、

 

 

希に、動物の声も聞こえてくる時があるといいます。

 

 


これはアメリカで知り合った霊能者の方から聞いた話です。

 

 

ある時、彼女は娘さんと水族館に行ったそうです。

 

 

しばらく館内を、見て歩いていると、

 

 

ペンギンが居る所に来たそうです。

 

 

 

 

すると、娘さんが、彼女に、

 

 

ペンギンさんは、どういう鳴き声をするの?」と聞いて来たそうです。

 

 

「さあ、どんな鳴き声をするのかしらねぇ。」

 

 

実は彼女も聞いた事が無かったので、答えられませんでした。

 

 

彼女は、せっかく来たのだからと、娘さんにペンギンの鳴く所をみせたかったのですが、

 

 

5分経っても、ペンギン達は鳴く様子はありません。

 

 

娘に、他を見に行きましょうと言うと、

 

 

「もう少し、待ってみる。」と言うので、彼女は困ってしまいました。

 

 

もしかしたら、このままずっとペンギンは鳴かないかもしれないのです。

 

 

仕方ないので、彼女も娘さんと一緒に、じっとペンギンを見つめていました。

 

 

 

 


すると、

 

 

 

 

 

お腹が痛い」という声が聞こえたそうです。

 

 

 

娘以外に、周りに居る人はいませんでした。

 

 

しかも、声はペンギンの方から聞こえてきます。

 

 

 


ただ、ペンギンは何頭か居たので、どのペンギンが言っているのか分かりません。

 

 

 


そこで、彼女は、右から一頭づつ意識を集中させてみたといいます。

 

 

すると、右から3頭目のペンギンに意識を集中させた時です。

 

 

 


急に、彼女の右側下のお腹の皮が痛くなったそうです

 

 

「ああ、きっとあの子がお腹が痛いって言ったんだ。」と思ったそうです。

 

 

 


そこに丁度、ペンギンの庭を掃除する職員の女性が来たので、

 

 

「あの右から3番目のペンギンの右のお腹が怪我していますよ。」

 

 

と一か八かで、勝手に断言して言ってみました。

 

 


職員の方は、すぐにそのペンギンのお腹を見に行ってくれたそうです。

 

 

すると、ペンギンの右の翼に隠れたお腹の部分が実際怪我していたそうです。

 

 

多分、仲間と喧嘩した時に突かれたのかもしれないとの事でした。

 

 

 

 


職員の方は、すぐに電話で誰かに連絡していたので、

 

 

彼女は安心したといいます。

 

 


そして、娘とその場を離れようとした時でした。

 

 

 

 


あの3番目のお腹を怪我していたペンギンが、

 

 

急に首を上に向けて、大空に向って鳴き始めたのです。

 

 

偶然かもしれませんが、それを見た娘は大喜び。

 

 

もしかしたら、ペンギンの細やかなお礼だったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 


最後に、こんな実話を紹介した終わりにいたしましょう。

 

 

 

 

2011年5月、ブラジルのリオデジェネイロに近い島に、

 

 

一人の漁師の老人が住んでいた。

 

 

名前をジョアン・ペレイラ・デ・ソウザさん、66歳。

 

 

 


彼がいつもの様に、海岸を眺めていると、

 

 

真っ黒い一羽のペンギンがいるではないか!

 

 

近寄ってみると、ペンギンは原油まみれで、ほとんど動けなくなっていた。

 

 

当時、この地方では、違法に油を海に投棄する人達がいて問題になっていた。

 

 

どうやら、そのペンギンは、その不法投棄された油で犠牲になった様だった。

 

 

ペンギンは油まみれになると、体温が保てなくなり、低体温症になったり、

 

 

その油をくちばしで取ろうとして、体内に入ってしまい内臓が血だらけになり、

 

 

死んでしまうのだという。

 

 

そのペンギンも、全身が油まみれで、既に瀕死の状態で、動けなくなっていました。

 

 

ソウザさんは、ペンギンを抱き上げると、

 

 

「ああ、なんて可哀想な事に、

 

 まだ生きているのか。

 

 がんばれよ。」

 

 

彼は自分も油まみれになりながら、ペンギンを抱き抱えながら、

 

 

すぐに自宅に連れて帰りました。

 

 

 

そして、1週間かけて体についた原油を洗い落し、

 

 

毎日イワシなどのエサを与えてあげると、ペンギンは段々と回復していったのです。

 

 

ソウザさんは、その後何度かペンギンを海に連れて行って、

 

 

元居た場所に帰る様に、試しに海に放したのですが、

 

 

ペンギンはうまく泳げない様で、すぐに海岸に戻って来てしまいます。

 

 

仕方なく、彼はそのまま家で飼う事にしました。

 

 

当時2歳になるソウザさんの孫とも仲良しになりましたが、

 

 

まだ2歳なので、うまく発音出来ずペンギンと言えません。

 

 

「ディンディム」と言うのがやっとでした。

 

 

そこで、そんな孫にも呼べるようにと、

 

 

ソウザさんはそのペンギンに「ディンディム」(Dindim)と名付けました。

 

 

ディンディムは、その後2012年2月までソウザさんと暮らしていましたが、

 

 

ある日、ペンギンの羽が生え変わってきたといいます。

 

 

すると、突然ディンディムは、海に帰っていったのでした。

 

 

ソウザさんは、ディンディムは仲間の所に帰っていったのだろう。

 

 

元気で生きるんだぞ。

 

 

仲間に会って、幸せに暮らすんだぞ!

 

 

 


ソウザさんは、もう二度と会えないだろう。と思いました。

 

 

 

 

 

ところが、4ヶ月後の6月。

 

 

裏庭から大きな鳴き声が聞こえます。

 

 

 

 

外に出て見ると、目の前にあのディンディムが帰って来ていたのでした。

 

 

ソウザさんを見ると、ディンディムは近寄って来て一緒にまたシャワーを浴びたり、

 

 

食事をしたりしたのでした。

 

 

ディンディムは、命を助けてくれたソウザさんを忘れていなかったのです。

 

 

 

周りの住民も、珍しがって見に来るのだが、

 

 

ディンディムは、ソウザさんと孫以外の人が体に触ると、怒ってクチバシで突っつくという。

 

 

 


こうして、ペンギンのディンディムは、

 

 

繁殖期の2月には海に帰って行き、

 

 

恩返しの様に毎年6月になると、ソウザさんの家に戻って来るという。

 


 
そんな生活が、もう4年も続いている。

 

https://www.youtube.com/watch?v=qBZ-c4_-Qtk

 

 

END

参考:http://www.dailymail.co.uk/news/article-3482978/Penguin-returns-home-year-Brazilian-man-saved-it.html