●我が家のレシピ

 

 

家族に受け継がれるものは、刀とか宝石とか、

 

 

必ずしも市場価値があり、形がある物だけとは限りません。

 

 

母から娘に、娘からそのまた子供に受け継がれるものの1つに、

 

 

その家の独自の料理のレシピがあります。

 

 


今日は、そんなレシピに纏わる霊的なお話をしたいと思います。

 

 


アメリカの霊能者の所に、若い主婦の方が相談に見えた時の事です。

 

 


霊視が始まると、

 

 


2年前に亡くなった母親が出てきたそうです。

 

 

そして、いきなりこんな事を言ったというのです。

 

 

 

 

リンゴの皮むき上手くなったわね。

 

 ちゃんとジョナゴールド使ってるしね。

 

 でも、火傷には注意してね。」って。

 

 


普通の方が聞いたら、どうって事のない言葉ですが、

 

 

彼女はそれを聞いて、ちょっと驚いたといいます。

 

 

 


なぜなら、ここに来る前に、子供達の為に

 

 

アップルパイを焼いて来たからでした。

 

 


アップルパイ用のリンゴには、ジョナゴールドを買って使用し、

 

 

朝からそれらのリンゴの皮むきをしていたのでした。

 

 

ちなみに、ジョナゴールドとは、アメリカのニューヨーク州農業試験場が、

 

 

ゴールデンデリシャスと紅玉を掛け合わせて作り出したリンゴの品種です。

 

 


そんなリンゴの皮むきは、最初は全然出来なかったのですが、

 

 

亡き母に何度も何度も教わって、やっと何とか上手く出来る様になったそうです。

 

 

また、最後にアップルパイが出来上がって、

 

 

それをオーブンから出す時に、危うく火傷しそうになったそうです

 

 


だから、霊能者からお母さんの言葉を聞いた時、

 

 

まるで、亡き母が私が今朝アップルパイを作っている時、

 

 

そばで見てたみたい。と思ったそうです。

 

 

 


すると、霊能者が、

 

 

「そうよ。

 

 多分、お母様、貴方がアップルパイを作っている時、

 

 そばに居てみてたんだと思うわ。」と語りました。

 

 


霊能者いわく、

 

 


もし、受け継がれた料理のレシピを作っている時、

 

 

そのレシピを教えてくれた人の事が頭をよぎったら、

 

 

その人は、貴方のそばに居るといいます。

 

 


それを聞いて、彼女は、

 

 

「そういえば、今朝アップルパイを作っている時、

 

 母だったら、もっと上手く作るんだろうなって、

 

 母の事を思い出していました。」と、語ったという。

 

 

 

皆さんも、もし、亡き母親や御祖母さんに側に来て欲しいと思った時、

 

 

教えてもらったレシピがあれば、作ってみてはどうでしょうか。

 

 

もしかしたら、

 

 

貴方の隣に、来てくれて見ているかもしれませんよ。

 

 

 

 

 

 

最後に、こんな実話を・・

 

 

 


1963年、九州の福岡市に1人の男性が生まれます。

 

 

名前は、信吾さん。

 

 

大学を優秀な成績で卒業すると、

 

 

西日本新聞社に入社しました。

 

 

そんな時、一人の可愛い女性と出会います。

 

 

彼女の名前は千恵さん。

 

 

彼女は福岡教育大学大学院(声楽科)に通う音大生でした。

 

 

二人はたちまち恋人同士になります。

 

 

デートを重ね、幸せな日々が続きました。

 

 

 

 

 


ところが、

 

 

二人が結婚を考え始めた、千恵さん25歳の時、

 

 

悲劇が二人を襲ったのです。

 

 

 

 


彼女に、若年性の乳ガンが見つかったのです。

 

 


これで結婚話しも無くなった。

 

 

 

 

と彼女は愕然となりました。

 

 

 


しかし、信吾さんの気持ちは変わりませんでした。

 

 

 

 

「君を一生支えたい。

 

 結婚しよう。」

 

 


こうして、二人は結婚すると、病気との闘いが始まりました。

 

 

左乳房は摘出。

 

 

抗がん剤を用いた苦しい治療が始まったのです。

 

 

 


その後、夫の必死の助けと、彼女の頑張りによって、

 

 

奇跡的に若年性乳がんの治療に成功したのでした。

 

 

 


この苦しい入院中、彼女は毎日の食の大切さを学んだといいます。

 

 

しかし、この入院で、医師から残酷な忠告を受けます。

 

 

それは、

 

 

「子供はあきらめなさい。」と言われたのでした。

 

 

子どもを産むとガンが再発する可能性が非常に高くなると告げたのでした。

 

 

 


こうして、二人は子供をあきらめたのでした。

 

 

 

 

しかし、夫は子供が好き。

 

 

夫が他の子供を見ている姿を見ると、辛くなります。

 

 

 

千恵さんは、危険を承知で子供を産む事を決意します。

 

 


やがて、可愛い女の子が生れます。

 

こうして、3人の幸せな生活が始まったのです。

 

娘は家族の笑顔の中心にいつもいました。

 

 


「ママ、おっぱい、ちょっきんって切られたの?

 

 痛かった?

 

 

 おっぱい買ってあげるね。」

 

 


ところが、娘が1歳になった時、

 

 

千恵さんの左肺にガンの転移が見つかってしまうのです。

 

 

それでも懸命に食事療法などを試みて頑張ったのですが、

 

 

娘さんが4歳になった頃には、ガンは全身にまわっていました。

 

 

この子を残して、私は死ななければなりません。

 

 

だとすると、心残りがないように、死ななければなりません。(千恵さんブログより)

 

 

 


そこでお母さんは、1つの大きな決断をします。

 

 

自分が亡くなる前に、

 

 

娘に、1つだけでも大事な事を教えてあげたい。

 

 

 


そう決心すると、

 

 

娘の4歳の誕生日に、エプロンを贈りました。

 

 


今日から、はな(娘)も料理をしてみましょうね。

 

 

将来、パパとはなが病気にならない様に、

 

 

毎日健康的な食生活を送る事が大切なのよ。

 

 

そういうと、4歳のはなちゃんに「お味噌汁の作り方」を、

 

 

1から教え始めたのです。 

 

 

味噌汁は朝からの健康の基本なのよ。

 

 

まず、鍋に水を入れ昆布を浸しておき一晩おきます。

 

 

そのまま火にかけて、沸騰直前に昆布を取り出すの。

 

 

かつお節を入れて3分ほど煮て、これを布巾でこすと、だし汁が完成のよ。いいい?

 

 

このだし汁を鍋に入れ、火にかけるの。

 

 

そして、手の上で豆腐を細かく切って入れ、ワカメを入れて、

 

 

沸騰したら火を止めるのよ。

 

 

そしたら、お味噌を溶いで入れるの。

 

 

最後にネギを細かく切ってちらせば完成。 覚えた?

 

 

 

まだ、たった4歳の子には、出汁から作る味噌汁を作るなんて無理でした。

 

 

はなちゃんは、出来ないと言う時もあれば、

 

 

泣いてしまう時もありました。

 

 

危うく火傷しそうになった事もありました。

 

 

それでもお母さんは、何度も、何度も、

 

 

はなが一人で味噌汁を作れる様になるまで根気よく教えたのでした。

 

 

娘の為に、何が何でも、生きんといかん・・・・

 

 

 


他にも、掃除の仕方や、

 

 

洗濯の仕方も教えました。

 

 

娘が1人でも強くたくましく生きていける様に・・・・

 

 

はなちゃんは、まだ4歳ですが、泣きながら頑張って出来る様になりました。

 

 

こうして、はなちゃんが一人で味噌汁を作れる様になった5歳の時、

 

 

それを見届けるかの様にして、

 

 

お母さんは天国に旅立っていきました。

 

 

パパと二人で、生きていけますように・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

はなちゃんは言います。

 

 

お味噌汁を作っている時、

 

 

ママがそばに居る様な気がするの。

 

 

 

END

 

参考:https://www.youtube.com/watch?v=hcLIQYxEOk4
https://www.youtube.com/watch?v=Lj5cIySVLtQ
https://www.youtube.com/watch?v=W7FN4FbGpJE