新しい出会い、そして新しい手技
言語聴覚士の奥住啓祐です。
gene主催の統計ソフトRについての研修に参加するため、週末は東京に行ってたのですが福岡同様に肌寒くかったですねー。
統計の研修に参加する前夜は、Skype勉強会の仲間である歯科医師の先生がいろいろと声掛けをして頂き、歯科衛生士、看護師、言語聴覚士などお口のプロの方々とお食事会&瞬間発音調整会をしました。
始めてお会いする方、Skype勉強会で私の声だけ聴いた事がある方、STセミナー受講生など集まり、楽しくお食事しながらも、来ていただいた方々の口腔顔面の評価を行い、一人一人介入を行っていきました。
今回メインで見ていったのは母音と表情筋。
私の場合は口蓋化構音という機能性構音障害があったので、自分がどの様に話しているか気にしていますが、食べること、話すことに関して顕在的な問題がなければ、どの様に口が動いているかなんて意識することはまずないでしょう。
さて母音といえば「あ、い、う、え、お」ですが、音の違いを作る要因の一つに舌の位置変化があります。それぞれの母音を発音する際に、舌の位置がどの様に変化するかを感じながら発音してみましょう。
各母音ごとに、舌がどの様な位置変化をするかは決まっているのですが、中には基準とは全然違う舌の動き方で発音を学習されている方がいらっしゃります。今回集まった方にもあてはまる方がいましたね。
予想以上に発音の戦略にバラツキのある日本語の発音。明らかな嗄声などの聴覚印象、話すときの表情筋の緊張がある方もおり、話しにくくないのかなと疑問に思うことも多いのですが、その方にとっては、ずっとその話し方であり、それがその人にとって普通なので、これまで機能的な問題として意識に上っていない場合も多いです。
皆さんとお互いの顔、声、食べ方を見比べていくと、少しずつ「あれ?これって何か違和感を感じるな」と徐々に気付きはじめ、さらに実際に介入していくと、「やっぱり発音する時のあの表情筋の緊張はサインだったんだ」と確信に変わっていきます。
「このくらいの口の動かしにくさって誰でもあると思ってた」
「年齢のせいだと思っていた」
そんな思い込みが自然と溶けていき、笑顔も増えていきます。
もしかしたら脳血管疾患による発音の問題がある方の中にも、病前から発音の仕方が非効率な方がいらっしゃるかもしれませんね。
(参考記事:正常という思い込みからの脱却 - 言語聴覚士 奥住啓祐)
さて今回の東京の旅の途中に急遽Twitterでメッセージを頂き、統計研修が終わって飛行機の時間までの間、素敵な声優さんとお話する機会を設けて頂きました。始めてお会いしたというのに、美味しい誕生日プレゼントまでありがとうございました。
さすが声優さん。とっても素晴らしい声で終始お話をされていたのですが、驚いたのは10年前に録音していた話し声を聞いた時です。もちろん10年前も素敵な声なのでが、今目の前にいる方とは別人のような声。声優を目指して相当努力されたんだなぁというのを感じました。
いろいろお話をしている中で、私自身とっても大切な気付きがありました。その気付きからまた新しい手技がうまれそうです。
今年も全国でセミナーを行いますが、口腔についての研修では、舌をあげる意義と舌を下げる意義という内容も入れてみようと思います。
それでは今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆さんの臨床に繋がる良い気付きがあれば幸いです♪
奥住啓祐
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