大手の建築現場などにも行きます。
大別して2種類。
一つは、ウチの会社が懇意にしている某工務店が、その大手建築現場の一部分を任せられて掃除屋として出向くとき。
もう一つが、社長自ら営業で請けた現場に行くとき。
今回は後者でした。
以前、3回ほど前者のパターンで大手JVの現場に行きました。
さて、それで何が面白いかというと。
いや、面白くなかったからここに書くんですがねw

大手企業には独特の「文化」があります。
例えば今回、某○○建設配下の「雑工」という名の「お掃除業務」ですが。
やることと言えば、さほど大して難しいことではないし、掃除でもない。強いて言うならば職人さんの手元だったり、場内整備だったりします。
「文化」が分かるのは、朝礼の時です。しかも入場初日。
今回のJV、朝礼はラジオ体操に始まります。腰に着けている雑多な道具は地面におろします。
ラジオ体操が終わって『またこれを腰につけるわけ?』と思い地面におろした腰袋と安全帯(掃除屋が安全帯を使う事などほぼないのに規定で腰に巻きつけなければなりません)をつけようと・・・あれ?誰もそんな素振りを見せない。
するとラジオ体操の後からヘンな放送が流れます。
そうです、某建設会社の独自の体操です。
流れるまま(流されるまま)にそれを実行します。
『なんなんだこれわ』
体操が終わった時点で中央ボード飲みやすい位置に集まってから肩もみ。「1,2,3,4…20」と野太い声がハーモニーになって辺りに響き渡ります。
それが終わると本日作業の確認を職長が報告します。
で、道具一式に確認を2人1組になって行います。
「ヘルメット」「よし」「クビ紐」「よし」「安全帯」「よし」「安全靴」「よし」などをお互いの状態を見て指さし確認。
「今日も一日安全作業で頑張ろう」「おう」「ご安全に」
解散後、それぞれの職長を中心としたミーティング。
・・・
これが、ここでの一連の流れです。

さて、他の大手建設会社の朝礼はというと。
・・・
あまりに古いので記憶に乏しいですが。
誰でも知っている某○○工務店の現場では。
とにかくラジオ体操は必須です。まあ日本人なら誰でも知っていますので心配ありませんが。
その後、このJVもそうでしたが、企業で考案した独自のリラックスメソッドを「強要」されましてw
「目をつぶって下さい」「大きく深呼吸します」「吸って・・・吐いて」「手を大きく広げます」「手を握ります」・・・あと忘れたw
兎も角そんなリラックスメソッドを3分ほど行っていましたね。
別にこれをやったからと言ってリラックス出来るほどの現場ではありませんでしたが。
しかも事故は起きる時に起きるし。リラックスして作業しているのは我々掃除屋だけだろうなと感じていましたw

もうひとつ。
これも世の中に名が通っている○○建設。
ラジオ体操・これまた独自の体操が終了したら。
「本日の新規入場者を紹介します」
とかいわれて、紹介されたくもないし、紹介されたとしても友人が出来るわけではないのにもかかわらず、有無を言わせず壇上に上げられまして。
「会社名・名前・年齢・作業経験年数・趣味をお話し下さい」
・・・しゅみぃ~~?
なぜ現場で自分の趣味を暴露しなければいけない?
しかも強要です。拒否は許されません。

もうね、JV独自のアプローチ方法が幼稚で笑ってしまうんですが。やってる(半ば職人に強要している)本人たちにとっては至極真面目なことでして。
とはいうものの、多分、彼らも会社から強要されて「やらされているんだよな」と感じてしまうんです。


毎回このようなことを実践していると、施工会社の文化にマインドコントロールされていくような気がしてならないのは自分だけの感覚でしょうかねw