消えた夏 2017 | ムーンライトありのままの時を重ねて

ムーンライトありのままの時を重ねて

ごく普通だった私が今まで見えなかったものを感じるようになって
気がつけばふしぎなことが いっぱいの日々
実際に撮影した写真と真実をありのままにお伝えしています
たまには ちょっぴり怖い写真もあったりしますが 
そんなこともごく自然に
ありのままに…

 

 

去年の夏が終わる頃から

「早く夏が来ないかな~ぁ」と既に

今年の夏の訪れを楽しみに待っていました

 

夏が大好き

日焼けも汗も全然気にしないの

夏はパワフルにお日様を追いかけ200%楽しみます

 

今年はひょんなことから

一ヶ月 畑を任されました

 

 

ある日の夕方「ムーンライトさ~ん」と何度も呼ぶ声がして

「急に北海道に帰らなくちゃいけなくなったから」って

案内された畑です

 

 

オクラの生命力はすごいです

毎日採りに行っても天に向かって巨大化してる~

工作用のハサミで大丈夫だからって言われて

ほんとに工作用のハサミ持ってきちゃった

元気すぎる野菜に即 壊れました

 

 

あぢぃ~~~っね!

アマガエルちゃんは昼間はこうして

暑さをしのんでいるのですね

ひとごとじゃない 気持ちわかるよ おんなじ

 

今年は

エアコンのリモコンが次々おかしくなり

ほんとうに困っていました

 

家にいても落ち着かず

出かけたくても車にも乗れず

あんなに心待ちしていた夏なのに

昼間の暑さ 眠れない夜

この畑だけが唯一の夏だったんです

 

エアコン使えない 使いたくない

心の中で叫んでいました

 嘘みたいに8月に入ってすぐ

エアコンのリモコンに触れなくていい日が訪れ

そのまま秋になってしまい

本当に助かりました

 

2017年の夏は人生で初

夏が消えた年になりました

 

それと 実はもう一つ 今

やっとお話できるようになったことがあります

毎朝 氏神様のお掃除をしていましたが

それには訳がありました

 

あれは

ちょうど1年前の初夏のことです

朝 普段は遅い宮司さんがパジャマ姿で

珍しく早朝に

拝殿の鍵を開けに来た時のことです

 

「あ~パジャマ!レアショット撮っちゃおうかな~ぁ」

ふざけてカメラを構えると

「今日検査入院だからさ」

「どうせ行ってすぐ着替えるんだから

このまま車で行っちゃえばいいって言ってるんだよ」

「どこか悪いんですか?」

「肺だよ いいんだ もう十分生きたからね」

「そんなこと言ってぇ よく調べてもらって下さいね」

 

それから数日後

その朝も早く庭先にいたので

「検査どうでした?」って聞いたら

「肺がんだって」

 

この日を境に心の中に

重石(重責)を抱いた気がします

ご本人 ご親族の次にたぶんムーンライトが

病名を聞いたんだと思います

 

奥様の麗子さんから話されるまでは

聞いたことは全てこの胸におさめよう

 

手が光っていること

生き物たちの命を救えた経験を

ご本人にはお話しましたが

「仕事柄 自分で何とかしないと・・・」と

ムーンライトが手を当てることがないまま

入退院を繰り返し

肺の切除 抗がん剤 放射線治療

 

この手を当てても治らなかったかもしれない

 治ったかもしれない

それはやってみなければわからなかったこと

魔法ではないし絶対はない

 

もし自分だったら

自分の家族の身に起こったらなら

藁にもすがる 蜘蛛の巣にもぶら下がる

異国の果てまで行ってでも

黒を白にひっくり返したい

0、0001ミクロンの可能性に賭けてみたい

 

怪しいものに近づかない

無宗教無信仰だった自分 

今だから言えることです

宮司さんに教えられた言葉でもあります

「全ては自然」

そう仰った宮司さんでさえ

薬や化学療法だけを信じ選択したのです

 

たぶんそれは教育にあるのです

見えるものを基本に成り立っている現代

これまでの教育に・・・

 

手を当てる以外に少しでもほかに出来る事はないか

準じて効果が望めることがありました

毎朝 氏神様にお礼参りに行き始めた時

この神社 氣が滞ってる

氣が下(お)ちてると感じたのです

 

ここは聖域

でも本来のパワーが出ていない

兎に角一刻も早く

この場の氣を整え流さすことだと

雨の日も雪の日も行きました

開拓者のように鎮守の森に分け行って

ひとり黙々と作業をしました

 

宮司さんのご様子もですが

祈祷の依頼が来れば

受けられない事情を話さない訳には

行かなかったのでしょう

狭い街です

「宮司さんが危ない」と

ムーンライトの耳にも噂は届くようになりました

 

他にできること

奥様の麗子さんの聞き役を努めました

いつからそんな話をするようになったか

よく覚えていませんが

「お医者様がタバコが原因ですって」

「支部の報告書 事務作業に追われると

いつも以上に吸ってたから」

 

そして

今年の5月の末の早朝のことでした

とうとう今日 最後のひと掃きが終わった!

「これでやっと氣が抜けた」と手を止め

動き出した氣の流れをこの目で確かめたいと

動きを止め頭を上げた時

珍しく麗子さんが落ち葉を踏みしめ

奥の森までそっと入って来ました

「おはようございます~」

「お父さんが・・・」

「?」

「2日前に・・・」

「?」

「亡くなったの・・・」

「・・・・・・・・・・」

「えっ!」手で口を押さえ言葉を押し殺すように

動けませんでした

心の中の声が

(今 たった今終わったところなのに・・・)

(間に合わなかった・・・)

(来られなかったこの2日間に・・・)

麗子さんはとても冷静でした

「会って行く?部屋で寝てるから」

現実を受け止めきれなくて

「すみません こんなに汚れてしまってるので今日は

改めて伺わせて頂いてもいいですか」

 

あと何を話したか

お通夜や告別式のこと聞いた気がします

「じゃぁ」って分かれて

奥の祠に走るようにまっしぐらに突き進み

「あれだけ頼んだじゃない」

「なんでなの どうして・・・」

告知からわずか9ヶ月でした

 

 

 

お掃除ボランティアは皆さん氏子さんで

その殆どは宮司さんの同級生や幼馴染です

皆で集まったその日は

代表の方とご家族の方から涙のお話がありました

 

人前で音もなく涙が一筋頬を伝いました

でも泣いてない 心は泣けないのです

現実を受け止めきれず 悲しみより怒りが

 

お掃除ボランティアの皆さんと一緒に

ご遺体に一人づつ玉串を捧げお別れをしました

(くやしい・・・)

助かって欲しかった

助けたかった

助けられなかった

 

お通夜 告別式

50日 新盆 

静かな夏を経ました

 

 ムーンライトのお掃除も

やぶっ蚊の大群もあり夏季休業

 

久しぶりに行くと

「やせたね~」って麗子さん達に言われ

電気製品や車が次々おかしくなったり

こんなことがあって・・・と話したんです

 

「そうなの うちでもね」

二番目の子が「今お父さんが来た」って

(二番目のお子さんは少し霊感があるんです)

「どうしてわかるの」って聞いたら

「TVが消えたでしょう」

 

この夏は特に電気製品に異常が多かったのは

そんなこともあったのかもしれません

 

もういないはずなのに つい探してしまう

多くの人に愛され

いつも人のことを思っていて

尽力を惜しまなかった貴方を失ないました

最後の最後に深く出会えたことに感謝し

心に深く刻みます

この出逢いはきっと意味があったはずだと

 

今はもう いないはずの人を目が探してしまうの

貴方から私はよく見えていますか

私はいつも貴方を思っています

生きていた時より近くに感じるのは何故?

 

泣いたほうがきっといい

泣けないのか 泣かないのか

よくわかりません

 

ずっと昔 悲しいことではもう泣かない

そう決めたからなのかな

泣かないことの辛さを今年知りました

あの日からずっと延長線上にいます

 

もっと何かできたのでは

あの日に戻れたなら・・・

立ちはだかってでも 何度も説得し

断られても頼み込んででも

貴方をこの手の光で癒せたでしょうか

 

残された家族に 非力ではありますが

支え続けたいと そう心に誓います

 

心は泣かない

音もなく静かに頬を雫が伝っても。

 

 

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