植物工場日記 Plantfactory’s Diary

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植物工場に関連する注目銘柄株リスト

 最近は植物工場やドローン、農業クラウドなどスマート農業への進出や研究開発に関するプレスリリースが発表される機会が増えている。それに応じて少なからず関連する上場企業の株式にも影響があり、ビジネスや金融関連のニュースでも関連銘柄が紹介されている。

井関農機やネポンは太陽光利用型植物工場に関連する技術開発を行っており、その他の植物工場関連では、安川電機や大和コンピューターなどが人工光型植物工場に関わっている。

一方で巨大な露地栽培を効率よく進めるためにはトプコンのような農機の自動制御技術が必要となり、国内では北海道など限られた場所でしか活躍の場がないだろうが、海外でも大きなビジネスチャンスとなるだろう。
以下は過去の関連記事となります。

■スマート農業とは?
「ロボット技術やICT等の先端技術を活用し、超省力化や高品質生産等を可能にする新たな農業」が注目を集めています。従来の農業と異なり、効率化・高品質化を求めた農業がスマート農業と呼ばれています。

スマート農業は農業関係者だけでなく他業種からの関心も高く、近年、大企業・ベンチャー企業を問わず、『野菜工場』事業に参入する企業が増えています。

今回はスマート農業関連銘柄を深堀特集したいと思います。

 

■今後の農業の課題
日本の農業の課題として、農業従事者の減少と高齢化が挙げられます。決まった休みもなく、毎月の給料という収入体型ではない為、若者達が農業を避け、安定した会社員を志すのも無理はない話です。

▽農業人口の減少、高齢化
農業就業人口は1985年には542万人いましたが、30年ほどで6割減少し、2015年時点で209万人となっています。農業従事者の平均年齢は66歳を超えており、後継者がおらず、高齢の為に田畑を手放す農家が後を絶ちません。昔ながらの田園風景、畑が荒れるのは寂しいものです。

 

▽新規参入を促す取り組み
法人形態で農業を手掛ける農業法人、またはスマート農業化が『若者の就農を増やす事に繋がる』と考えられます。農業は新規参入の障壁が高いと考えられており、農業をしたいが、どのように始めたいいか分からない、といった意見が聞かれます。

通常、親からの田畑を受け継いで農業に従事する方が大半ですが、今はそのような事は少なくなり、「自分たちの代で終わりだ」と嘆く高齢の農家もあるようです。その為、助成金を設けるなどして新規参入を促す取り組みをしている自治体もあります。

農林水産省は、ロボット技術やICTを活用して超省力・高品質生産を実現するスマート農業を実現するため、ロボット技術利用で先行する企業やIT企業等の協力を得て平成25年11月に「スマート農業の実現に向けた研究会」を立ち上げ、推進方策等について検討を行っています。

 

■効率的な農業の為に
重要な株式テーマである人工知能(AI)やIoT、ビッグデータ。それらを農業に活用することにより、効率化・高品質化を図る、『新しい農業の形』としてスマート農業が注目を集めています。

センサで温湿度、光強度、CO2ガス濃度などの環境を測定、それらの情報をパソコンやスマホで受け取り、管理法の改善に活用するシステムを構築するなどし、従来よりも労力を省いた効率的な営農が可能になるとされています。

前述した農業人口の減少、高齢化に対応する為、国家を挙げての取り組みが期待されており、スマート農業の市場規模拡大は当然と考えられます。食の安全への関心は高まっていますし、適切に管理された高品質な農作物を求める消費者は今後増えていく事でしょう。

ではそれらスマート農業関連銘柄を見て参ります。

 

■スマート農業関連銘柄
▽井関農機<6310>
同社は稲作に関しての農業機械の取り扱いがメインで、今後の田園の大規模化に伴い発生する問題を解決する、スマート田植機や自動運転トラクターの開発に注力しており、農業生産者向けクラウドサービスなどICT化戦略で先駆しています。

大規模化にあたり、元々は個別の農家が作付していた田園を一つにまとめるわけですから、それぞれ肥料の濃度や土の質が違いますが、同社は『可変施肥田植え機』と呼ばれる農業機械で、作土の深い所、肥沃度の高い所で、肥料の量を自動的に調節してくれます。

今後のスマート農業の中心となる銘柄と判断していいでしょう。

▽トプコン<7732>
高精度衛星測位システムとオートステアリング技術を融合させた、農機の自動制御で知られています。そのほか、計画・播種・育成・収穫などをデータ化し、統合クラウドソフトウエアで管理・分析することで、農作業の最適化を図るトータルソリューションを提供しています。

▽ネポン<7985>
ハウス内の温度や・湿度、照度、CO2濃度を数値・グラフ化し、スマートフォンやパソコンから見られるようにすることで作業の効率化を目指しています。

従来であれば、わざわざ現場で確認し、温度や湿度を調整しなければならなかったものが、どこにいても手軽に確認・設定変更出来るようになる事で、まさにスマート農業関連銘柄の筆頭と言えます。

▽その他のスマート農業関連銘柄一覧
協エクシオ<1951>
コア<2359>
オプティム<3694>
住精密<6355>
安川電機<6506>
東京計器<7721>
マミヤOP<7991>
オプティム<3694>
大和コンピューター<3816>
eBASE<3835>

【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:市場規模拡大が見込まれるスマート農業関連銘柄を深堀特集 | ZUU online

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