シャルドネに恋をして

一房の葡萄に恋をした酔っぱらいの一人言

カラスは聖なる使い

2017-12-05 01:00:05 | シャルドネ

 「目に見えるものに価値を置く社会と、見えないものに置くことができる社会の違いを僕は思った。そしてたまらなく後者の思想に魅かれるのだった。」

「リペイトリエイション(魂の帰還)とは、この世を心としてとらえるのか、それとも物としてとらえるのか、その二つの世界の衝突の用にも思われた」

 ワタリガラスの神話

「ずっと昔の話。ワタリガラスがこの世界に森をつくった時、生き物たちはまだたましいをもってはいなかった。ワタリガラスが浜辺を歩いていると海から大きな火の玉が上がってきた。ワタリガラスは一羽のタカに『力を貸してくれ』と、火の玉の炎を取ってきて欲しいと頼んだ。タカは、くちばしを炎で焼き焦げ、炎に包まれながら戻ってきた。そして、その炎を地上へ、崖へ、川の中へ投げ入れた。その時、すべての動物たち、鳥たち、魚たちはたましいを得て動き出し、森の木々も伸びていった。

     ~

  この世は、ワタリガラスによってその炎を取りにゆかされた無数の人々で満ちているのかもしれない。」

                           『森と氷河と鯨~ワタリガラスの伝説を求めて / 星野道夫』より

 

 

 ☆ワタリガラスとそのしもべ

 

 

☆VINTNERS BLEND / Ravens Wood

 1976年に設立したレーヴェンスウッド・ワイナリー。創業者のジョエル・ピーターソン氏は『ジンファンデル狂』と呼ばれており、カリフォルニアのジンファンデル種に哲学を持っているいるようです。だが、私はいつものようにシャルドネ姫のほうに愛学を持って楽しませてもらいます。 

 ちなみにレーヴェンスはワタリガラスのことで、このワイナリーは3羽のワタリガラスがシンボルマークになっています。

 少し濃い小麦色。香りは桃系でそれほど強くはないが、口に含むといきなりハチミツ・テイスト。樽育ちの典型的なグラマラスなボディ。人目惚れじゃないけど、一口惚れです。

 

 

 ☆サーモンのアボカドの人参レモンヴィネガー・オイル

  人参とレモンヴィネガーにオリーブオイルを加えてサーモンかけると生臭さがまったく消え、シャルドネ姫が手をかざすとハニーテイストの甘さがふんわりと出て相性ピッタンコの美味しさです!

 

 

☆牡蠣の大根おろし煮

 昆布出汁とシャルドネ姫を5:1で煮た立てて、大根おろしを加えて1分ほど煮て火を消して大根おろしの水気をとりながら出します。そこに牡蠣を入れ火をつけて沸騰したらとめて余熱で火を通します。大根おろしの上に牡蠣をのせて煮汁を少しかけ、ライムもふりかけ、今回は味付けなしのポン菓子を振りかけて出来上がり。

 ふっくら牡蠣と大根おろしの食感が心地良く、味は牡蠣のミネラルとポン菓子の香ばしさが、樽育ちのシャルドネ姫に非常にピッタンコで美味しさマークが飛び交っています。

 

☆海鮮パエリア

 

 甲殻類は無二も言わさず樽育ちのシャルドネ姫との相性はピッタンコです。エビの風味、カニの風味が膨らみ美味しさ倍増です! 

 

 

 世の中は常に移り変わっており、星野道夫氏の言葉ではないけど「見えないものに価値を置くことができる社会」に向かっている。

 数十年前は、お金が全てと言われた「お金」の時代、その後、次々と新しい物が生み出された「物」の時代、その物にまつわる物語がつきまとう「事(ストーリー)」の時代と移ってきた。そして今は忘れかけている心を呼び戻す「心」の時代。

 ワタリガラスによって「心」を導かれているようだ。

 

 ※日本神話で神武天皇を大和の国に導いたのは三本足のヤタガラス。そのヤタガラスを日本サッカー協会はシンボルマークにしている。

 

 今宵の楽曲は、宇宙の心に導かれるようなエンヤの歌声で。

 

♪Enya - Caribbean Blue

 

 



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