悪魔に魂を売った男といえば、自分の夢と引き換えに悪魔と契約したゲーテの「ファウスト」が有名ですが、音楽好きの自分が思い浮かぶのはブルース・マンの「ロバート・ジョンソン」です。
夜中、国道61号線と49号線が交わる十字路で悪魔に魂を売り渡して、ギターテクニックを手に入れたというクロスロード伝説。
彼は伝説のブルース・マンとして名を残してはいるが、ギターを片手にジゴロ的な人生を送り、27歳で天に昇るまで生き尽くした彼の人生は「女」で、最後は手を出した女の男に毒を飲まされたようだ。
悪魔に魂を売ったというよりは、彼が悪魔だったのかも…。
☆シャルドネ姫と悪魔の料理
悪魔の料理と書いたけど美味しくない訳じゃないですよ。単なる話の流れだけのネーミング…。
☆Casillero del Diablo / Concha Y Toro
南米チリが誇るワイナリー”コンチャ・イ・トロ社”の「カッシェロ・デル・ディアブロ」。直訳すると”悪魔の蔵”。
このワインは美味しすぎて盗まれるので、 創設者のドン・メルチョーは「この蔵に悪魔が棲んでいる」と言って、このワインを守ったらしい。
悪魔の洗礼を受けた今宵のシャルドネ姫は黄金色に輝き、甘~い南国の果物の香りを漂わせ、焼き印で焦がしたテイストを感じさせる恐ろし~い小悪魔なシャルドネ姫です。いやいや、小悪魔は嘘です。チリらしい果実味あふれる魅力的な姫です。
☆ネギトロとアボカドのサラダ
最近知りました。ネギトロはまぐろのたたきとねぎを混ぜ合わせてあるからいうのではなく、まぐろの中落ちの身を皮・骨からねぎとる(そぎ取る)からネギトロになったことを。いくつになっても知らないことばっかしです。
魚の脂身と植物の脂身、悪魔の洗礼を受けた樽育ちのシャルドネ姫には最高のお相手。呪文が口の中で唱えられます。
☆鶏肉の魔女風焼き
名前からして恐ろしい名前の料理。名前の由来は鶏一羽を開いて焼くと悪魔がマントを広げたように見えるからという説、赤唐辛子などのスパイシーな味付けで口の中が火が付いた状態になるからという説、まだほかにあるようですが自分はどれでも良いです。
今回は赤唐辛子は使わずに、ニンニク、ローズマリー、オリーブオイル、塩で味付けをして最後にパプリカを力いっぱいかけます。この料理の決め手は、皮をパリッと焼き上げること、この香ばしさが魅力的です。この香ばしさには悪魔の蔵育ちのシャルドネ姫はなんにもためらいもなく魔女の鶏肉と抱擁しあいました。すると口の中は”奥様は魔女”状態。※美人魔女に魔法をかけられて心地良い状態のこと(勝手に言っている造語です)。
☆マッシュルームと海の幸のアヒージョ
ニンニクとオリーブオイルで好きな食材をじっくり煮込む、簡単といえば簡単な料理。
食材はホワイト・マッシュルーム、ブラウン・マッシュルーム、エビ、ホタテ貝、ハマグリ、ワタリガニで、どれも旨味を出す優れものです。この旨味を含んだオリーブオイルをバゲットに含ませて食べると小悪魔なシャルドネ姫に魔法をかけられたように”手と口が永久運動”になります。※やめられない、とまらない状態のこと(また、好き勝手なことを書いてスミマセン)
『悪魔に魂を売る』ということは、「人の道から外れる」、「犯罪を犯す」など倫理的に良くない行動を言います、と物の本には書いてあるが、ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトンなど数多くのロック・ミュージシャンに悪魔に魂を売った男が愛されています。自分も悪魔に魂を売って、残りの人生を愛されるギターリストになろうかな…なれるわけないだろう、相変わらずバカなことを言っている酔っ払いです。
♪Robert Johnson- Crossroad