今回は浄化槽の基礎についてのお話です。
 
前回書いたとおり、浄化槽は建築基準法及び、浄化槽法に基づき、浄化槽設備士による実地監督の下、メーカーの施工要領書に従って適切に施工されなくてはなりません。
 
施工要領書によると、基礎については、割栗石100m程度突き固め、捨てコンクリート50mm、基礎コンクリート100mm打設することになっています。
しかし、ユニバーサルホーム・ハートランドから渡された工程表によると、浄化槽設置工事はたった1日となっていました。
コンクリートの養生期間も数日間必要なので、1日で出来る筈はありません。
 
現場監督に作業手順を確認したところ「下請けに確認します。」とのこと。普段どうやってるかは把握していませんでした。(いつもの事ですが)
 
数日後、現場監督から連絡があり、プレキャスト基礎(あらかじめ工場で製造されたコンクリートの板)を使用するとのことでした。
 
現場打ち基礎に比べて、工期を短縮できるメリットはあるものの、基礎砕石の基面整正(平らにする)に精度が求められます。
 
本来は現場打ち基礎が望ましいのですが、わが家の場合は家の基礎、ブロックベ塀と浄化槽の離隔がほとんど無いため、掘ったままの状態でコンクリート養生期間を取ることにもデメリットがあると考え、プレキャスト基礎の使用を承諾してしまいました。
 
ただし、自治体によってはプレキャスト基礎の使用を認めていない場合もあるようなので注意が必要です。
 
家の基礎ギリギリを掘る場合、基礎の下を掘ってしまう所謂「たぬき掘り」をしてしまうと、後から十分な転圧が不可能なので注意が必要です。
 
基礎砕石表面の水平精度が重要です。
本来、プレキャスト基礎であっても捨てコンクリート、均しモルタルくらいはやるべきだと思いますが...やってませんね。
 
浄化槽設置、山砂で埋め戻し、転圧、水締めで完了です。(後日スラブコンクリート打設)
 
建築基準法施行令第33条によれば、漏水検査は24時間確認しなければならないとされています。浄化槽設備士によるチェックリストにはチェックはありましたが
、これは行われていないと思います。私の知識不足でした。
 
【ハートランド施主の皆様へ】
 
ユニバーサルホーム・ハートランドの浄化槽施工期間が1日となっていたのが、最初からプレキャスト基礎の使用を想定していたものかどうか?は不明です。
 
業者によっては、基礎コンクリートを省略して、ただ浄化槽を埋めるだけという悪質な施工も行われているようです。
 
浄化槽の補助金がある自治体などでは、ある程度工事写真なども必要になりますが、そうでない場合は写真もないようです。
 
事前に、工程、施工方法、浄化槽設備士による実地監督、工事写真の提出を確認しておきましょう。
 
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