大日本印刷製造、サンゲツ販売のEBクロスリコール対応の件です。
 
基本的には該当クロスの箇所を同等品のクロスで全面張替え対応とのことですが、最初はキチンと説明せず、調査して問題の出ている所だけ張り替えるようなことも言っていましたので、対応にばらつきがある可能性もあります。
 
まず私の出した条件は、グレードアップです。
「基本的には認められない。」とのことでしたが、
新築時の施工と違い、張替えとなれば当然下地の状態も悪くなります。その救済措置としてリフォームに適したリフォームセレクションからの選択を可能とするよう交渉し、認められました。
カタログ単価で、平米500円のところ1000円にアップしますが、実際の単価はもっと安いですし、自社製品支給なので全体の差額は大したことは無いと思います。また、リフォームセレクションの方が張替えには適しているはずですので、施工品質へのクレーム対策として有効と思われます。わりと飲みやすい条件なのではないかと思ったのですが、結構抵抗されました。
 
その他の条件は、固定家具、エアコン等外せるものはすべて外すこと。作業工程は、施主の都合を優先すること。ハートランドに対しては、保証なしのところ一年の瑕疵担保責任を約束させました。
後でキッチン、リビングの張替え期間の、ホテル代と外食費用も要求するつもりでしたが、一旦、これで話はまとまりました。
 
そして、もう一つの解決方法について提案してみました。この実費を解決金という形で支払うことは可能か?もし可能なら。金額を提示して下さいと伝えました。
 
生活しながらの張替えは相当な負担です。できればやりたくないのが本音でした。
 
無理にお願いしたわけではありません。
前例が無いと言いつつ、サンゲツは結構乗り気でした。スポンサーの大日本印刷と、マージンが取れなくなるハートランドは消極的でした。
 
この金額の提示までには3ヶ月待たされました(サンゲツだけに?)。
その理由は、前列が無いこと(と彼らは言っている)の他に、お金で解決となれば交渉窓口のハートランドに全く旨味がないため後回しにされたのではないかと想像します。
 
私自信も、この解決金にはあまり期待はしていませんでした。自社支給品の材料費は相当安いでしょうし、人件費も短期間で一気に施工する積算なら安く済むからです。
 
金額の提示の打ち合わせでは、サンゲツと大日本印刷が来ました。過去二回の打ち合わせでは、ハートランドの担当者がついてきたのですが今回はいません。
 
その結果は、私が独自に試算したものよりかなり高額で、平米5000円程度でした(材、工、仮設費込)。
 
見積の内訳を見ても最大限で積算してくれているのがわかったので即決しました。
 
このような金額を提示してきた背景には、もしハートランドが施工することになった場合の中間マージンは相当高額ということがあると思います。最終打ち合わせからハートランドが外されたのは金額を知られたくなかったのでしょう。
 
ハウスメーカーは、マージンが欲しいのでこのような提案はしてこないと思います。大日本印刷にとっても結果的に費用が抑えられる可能性がありますので検討してみる価値はあると思います。
 
というわけで、私はクロス職人になりました。
 
 




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