散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

男女交際としての「肝試し」、稲川さんの「怪談芸」

2018年06月23日 | 日記
20才前後の時の「きもだめし」はなかなか興味深い儀式です。

定番としては男女が組になります。それで男は女の子が抱きついたりしてくれないかと期待するわけです。たいていは抱きついたりはしません。
抱きつかれるだけでも、20歳であれば楽しいのです。そこから何かが「発展すれば」もっと楽しい。でも普通は発展しません。

でもなにかと抱きつく子もいました。脅かし役の男がその子のことが好きで、自分で脅かしておいて、別に男に抱きつくのを見て、本気で怒っていました。「やってられるか」とか言っていた。「やらなきゃいいじゃん」と思っていました。とにかく本気で妬いていたわけです。若い頃は「マジ」が多い。楽しい思い出です。

O君は不思議な友人でした。ある研修施設で男だけの肝試しをしたことがあります。。男だけだから本格的なのです。ずらっとならんだ無人の研修室の一番奥の部屋に「わら人形もどき」を置いて帰ってくる。次の人はそれを持ってくる。無人の研修室は40もあったでしょうか。あの廊下は本当に怖く感じました。

ところがO君が帰ってこない。でみんなで探したのです。

結局O君は研修室のひとつの部屋にいました。

「物音がした。怖いから原因を探して、ひとつひとつ部屋を見ていた」と言います。

O君の方がよほど怖い。どういう精神構造していたのでしょう。あの怖い無人部屋をひとつひとつ探索して回るなんて、ありえない話です。

と思うとK君も凄い。

2,3日大学に来なかったので、「何してたのか」と聞きました。

「僕は臆病なので、臆病を治すため、首吊りのあった木の下に行って、寝袋で2日泊まった」と平然と言っていました。

狂人の領域です。存在がオカルトです。

私は、 オカルト系は一切信じませんが、「怪談」は好きです。稲川さんの限定で好きです。

「あれは落語的な高等話術で、芸なのだ」と僕は思っているのですが、さほど賛同してくれる人はいません。寡黙な賛同者は大いにいるに違いないと密かに思っています。

落語の怪談が「芸」なら、「それに匹敵するほどの話芸だ」と私には思えてならないのです。


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