瑞巌寺さんから五郎八姫の天麟院へお参り。そしてその足で向かったのは、伊達政宗公の嫡孫が眠る『円通院』さんです。
円通院は天麟院のお隣、瑞巌寺さんとの間にあります。松島に行って、瑞巌寺さんだけ見て帰るのはもったいないですよ~。
『三陸三十三観音霊場第一番札所』でもある『円通院』の山門。
入口で御朱印帳を預けて中へ。
こちらは、若くして亡くなった政宗公の嫡孫『伊達光宗(だてみつむね)』公の菩提寺として建立されたお寺です。
伊達光宗公は、政宗公の嫡男である次男忠宗公と、二代将軍秀忠公の養女、振姫(ふりひめ)の間に生まれた嫡男です。12歳で元服、三代将軍家光公から『光』の文字をいただき、幼名から光宗に改名、越前守(えちぜんのもり)に任ぜられるなど、とんとん拍子の出世コース。三代将軍徳川家光公とは従兄にあたり、文武両道で政宗公の再来と言われ、伊達藩三代目当主として期待のホープでしたが、残念なことに19歳という若さで亡くなっています。
毒殺説もあるようですが、御兄さんの虎千代丸も7歳で亡くなっているのあたり、あまり丈夫ではない方だったのかもしれないですね。
円通院の山門をくぐると、まず美しい庭に目を奪われます。
霊廟『三彗院』へと続く石段の手前、道の両脇には伊達家の九曜紋が。
このお庭を歩くと、光宗公への忠宗公と振姫の愛しみが伝わってくるようです。
光宗公の霊廟『三彗院』
ダイヤにスペードなどトランプ模様、美しい御霊屋には、バラの模様など西洋の文化も見られます。
庭を埋める紅葉。秋の紅葉は見事でしょうね。
私が来た時にはちょうどボランティアのガイドさんが楽しくお庭を案内していました。
三彗院の奥には、かつて禅僧が瞑想のために掘った岩屋があります。瞑想し生活し、そしてそのままお墓になる岩屋。岩壁に穴を穿つ一心不乱の信仰はどんなものだったんでしょうね。
本堂の『大悲亭』
江戸屋敷の納涼のための建物が父である忠宗公の命で移設されています。
御数珠づくり体験などのワークスペースが設けられていました。
ブレスレットや御数珠をつくるのも楽しそうです。
円通院には、4つのお庭がありますので季節ごとにいつ訪れてもそのつどの美しさが見られそうですが、赤く燃える紅葉の季節、また来てみたいと思いました。
出口で預けておいた御朱印帳を受取り、円通院を後にします。
しからば、ごめん!
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